地方自治体議員選挙をどのように戦うか? 2001/1/3改訂

目 次

内 容

意思形成

何故自分が議員にならねばならないのか?

選挙半年前

周りの人はどのように考えるのか?

選挙3カ月前

意思表示をどのようにするか?

選挙1カ月前

この時期の具体的準備とは何か?

公示2週間前

応援してくれる人へ具体的スケジュールを

公示1日前

何故自分が議員にならねばならないのか、再考。

公示当日

宣戦布告

最初の一声

自分の声で上さんを口説いた時のように。

選挙運動5日間

自分の言葉、家族の応援、支援者からの信頼

選挙運動最終日

声が枯れるまで

選挙当日

さわやか

当選の次の日

お礼の挨拶

当選告知日

選挙管理委員会から受け取るもの

初議会

何故自分が議員にならねばならないのか、再考。

地方自治体議員選挙をどのように戦うか?

その1 意思形成時代 : 何故自分が議員にならねばならないのか?

 自分の周りで起きていることに関心を持つ人は議員になる条件のひとつを備えています。自分の周りとはどの範囲のことをいうのでしょうか。私の場合は自治会という範囲でした。自治会役員は誰もが一度は体験しなくてはならない役目でした。自治会は読んで字のごとく、自分たちの環境を考える一番最小の自治集団です。またの呼び方を最小の地域行政集団と呼んでよいでしょう。自治会役員になって初めて自分たちの住環境と役場の役割が理解できたと思いました。

 自治会役員を通じて町の行政の在り方がなんとなく理解できてくると、行政に住民の視点をいいたくなるものです。でも住民の視点がすんなり伝わらないと判ったとき、これで引きこもって行政のいいなりになって良いのかどうか迷ったものでした。結局、自分でおかしいと思ったら、自分で直さねばならないと感じたときに自分の中に本当の力が沸いてくるのが判りました。

 小生の場合は自治会役員になったことがきっかけでした。そのきっかけが何であっても、自分で自分の住む町や市を良くしようと感じることが必要です。

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その2 選挙半年前 : 周りの人はどのように考えるのか?

 「出たい人より、出したい人」という言葉があります。この言葉は日本人の美徳を表わす言葉と言う人がいますが、反対に日本人の一番いやらしいところを言い当てる言葉でもあると思っています。議員には「町を良くしてやろうという意識」が一番必要であって、出たくもないのに、周りの人にかつぎ出されて出ていくなどという消極的な出馬は議員の役割を考えると肌寒いものを感じます。日本人の儒教的美徳は時として、腹のさぐりあいを意味しています。本当は出たいが皆が推薦してくれたら出るという考え方は、自分の本音を裏の部分で理解してほしいという、日本独特の腹芸ではないでしょうか。出たいなら出たい、私はこうやる、だから応援してほしいという意思表示が議員には求められています。

 積極的行動には責任が伴います。議員になろうとするのに、自分の意思と違うところで選ばれて出馬するのはあまりにも消極的だと思います。なんとかの会などと称して、あたかも民主的に推薦したようにして一部の似非知識人が茶番劇的に推薦し、議員を作ろうという考えの裏には、議員を自分たちの利益の代弁者として操ろうというずるがしこい考えが見え隠れするものです。自分の意思で議員になろうと行動に移し、それを自分の一番近い人々に理解してもらい、応援を得る時です。議会は必ず傍聴する事。

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その3 選挙3ヵ月前 : 意思表示をどのようにするか?

 すでにこの時期においては自分の周囲の人から口伝えで、出馬のうわさがささやかれているはずです。この時期は具体的に行動に移す時として非常に大切です。まず公職選挙法において選挙活動と政治活動を明確に分けております。選挙に出る人が政治活動まで規制されるのはおかしいのです。政治活動は誰でもできます。日本国憲法で政治活動は認められているのです。政治活動と選挙活動を明確にするために地方自治体における選挙活動の方法を記した本は沢山出版されています。

 では選挙違反をしないような政治活動とはどのようなものか。政治活動は政治活動をするという意思表示を自分が属する都道府県の選挙管理委員会に届けなければなりません。小生の場合は千葉県の県庁地方課にある千葉県選挙管理委員会に出向き届け出をしました。(その際必要なものは各県庁の選管に聞いてください。)

 選管への届けは一日で済みます。選管に届けを出した時から政治活動が認められます。でも選挙に出馬するという表現は慎むべきです。選挙に出馬するための政治活動と受け止められた場合は事前活動として活動を選管や警察から注意を受けます。初めての選挙で選挙違反とされたら気分は悪いものです。あくまでも政治活動として地域の人々にアピール開始をしましょう。小生の場合は地域の人々に政治活動開始の新聞を発行し、自分の考えを文字で表現していきました。新聞はB4番で選挙までの3ヵ月に9〜10回発行。ワープロで作り、印刷は近くの文房具店で片面5円/両面10円。配布は妻と二人で各戸配布。毎回2000部配布しました。

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その4 選挙1ヵ月前 : この時期の具体的準備とは何か?

 選挙のやり方、事務所、人員配置、などの打ち合わせを手伝ってくれる方を中心に行う。しかし一番大切なのは自分一人でもやりとおすという固い意思が必要。本当に出馬する時、仲間と思っていた人の中からしり込みする人が必ず現われる。そのような人は必ず「陰で応援します」と言う。皆各々の事情があると理解すること。事務所は自宅の駐車場や空き地をその期間だけ賃貸する。小生の場合は知り合いの人にキャンピングカーを借りるように交渉。キャンピングカー設置場所は近くの空き地。当然賃貸額は交渉して決めること。

 選挙の際のやり方は応援してくれる人々と話しあうこと。小生の場合は演説、辻説法を中心として選挙戦を戦うこととしていたので、あまり戦法で悩むことはなかった。ただ演説の内容は基本パターンをいくつか用意すること。自分が有権者に訴える内容を吟味し、仲間に意見を聞くこと。

 選挙事務所用看板、自動車車載用看板、ポスター(写真、文面)はすべて手作り。スピーカーだけは購入しました。(購入する必要はない。レンタル会社で選挙用の道具一式を貸してくれます。)スピーカーだけは高級品を使いました。音がクリヤーですと、音が非常に遠くまで伝わります。雑音のないスピーカーを使うこと。

 もしも自分でポスター、看板作りをするならば時間がかかりますのでなるべく早めに開始して下さい。自分で絶対に作れます。(ポスター、看板の作り方参照)

 

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その5 公示2週間前 : 応援してくれる人へ具体的スケジュールを

 市町村議会議員の選挙は5日間。多くのベテランは公示された時にはすでに決定していると嘘ぶく人もいますが、あくまで選挙で投票しないと結果は判りません。良い結果を求めて最後まであきらめずにがんばる時期です。どの地域の票を取るか。どの相手の票をもぎ取るか。どのようにもぎ取るのか。すべて行き当たりばったりではだめです。応援してくれる人がどのような人であるのか、応援してくれる人の人格や力がものをいいます。地域住民に信用されている人に応援してもらうのが一番効果的です。

 小生の場合は最終的には妻が一番の応援の力になりました。伴侶の応援は一番力強いということを忘れてはなりません。

 応援者が選挙期間中手伝ってくれるならば、具体的なスケジュールを作成すべきです。またどこの地域でどのくらい票を獲得できるか、過去の票配分を研究すべきです。選管では投票所別、男女別、時間別の資料を作っているはずです。事前に選管から入手し研究すべきです。どの地域でどのような演説をするか研究すべきです。

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その6 公示1日前 : 何故自分が議員にならねばならないのか、再考。

 いよいよ明日は公示。公示で提出する資料を吟味。事前に選管の説明会で説明されている内容、特に提出書類を吟味。一番大切な行動は「何故自分が議員にならねばならないのか」今一度しっかり再考しておくことが必要。その再考が選挙の5日間に力を与えてくれることになる。自分自身が納得しなければ、有権者を納得させることはできません。

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その7 公示当日 : 宣戦布告

 公示の日の最初にやることは各種書類を選管に渡し、警察から拡声器や選挙カー使用許可をとる書類を貰ったり、ポスター掲示板にポスターを貼ったり繁雑な用件が続出します。手伝ってくれる応援者を手分けして、選挙カーの使用許可(所轄の警察)やポスターを掲示板にはったりします。一番人手がかかるのも公示当日。

 小生の場合は連呼はまったくせず、辻説法のみで5日間を過ごしました。1回の演説は5分。朝の8時から夜の8時までの12時間の間に最低64箇所で演説。最高70箇所。それを毎日実施。5日間で演説回数は330回に達しました。また他の候補者の連呼の選挙カーが来ると演説を中断。その選挙カーが通りすぎるとまた演説を再開。初めは反応は少なかったが、毎日演説していると、家のカーテンの後ろに人がいる気配を感じてきました。必ず家の中で聞いています。通りすぎていく連呼よりも一箇所でとどまって家の中の人に訴える方が効果があると思っています。当然、妻は常に同伴してくれました。また時には大学生の息子も手伝ってくれました。公示当日は宣戦布告と同じような気がします。

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その8 最初の一声    : 自分の声でかみさんを口説いた時のように 

 最初の一声は非常に勇気がいりました。胸はどきどき、目の前は真っ白。小生の第一声はいつも「皆さんおはようございます」とものすごく大きな声で言うことにしています。小生の演説はあるパターンを持っています。「さざんがとう/3×3=10」と心の中でつぶやいています。これが結構自分を落ち着かせる役目を持ちます。最初の「さ」は賛美の「さ」です。賛美を最初に持ってきます。賛美すればすべてが輝いてきます。次の「ざ」は懺悔の「ざ」。別に悪いことをしていませんが、人間は完璧でないので、その完璧でないところを詫びます。「が」は感謝の「か」。多くのことに感謝をして生きているということです。「と」はとりなしの「と」です。町民のために何ができるか、とりなしを行うことを約束するのです。この「さざんがとう」を心の中でつぶやきながら、演説行脚を開始しました。ちょうどかみさんを口説いた時のように、すべての人に心から訴えることが必要です。

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その9 選挙運動5日間  : 自分の言葉、家族の応援、支援者からの信頼 

 演説を聞く人は皆その人柄を見抜こうとしながら聞いています。嘘はすぐばれます。かっこ良い言葉も見抜かれます。普段の自分の言葉で話しかけます。その時、そばにいてもらう人は偉い人でも有名人でもありません。かみさんです。息子です。娘です。家族が応援してくれることが最低必要条件です。そうすれば支援者からも信頼が得られます。

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その10 選挙運動最終日 : 声が枯れるまで 

 選挙の5日間は休みなく演説しなければなりません。喉には非常に気を付けなければなりません。小生の場合はあることに気を付けました。それはマイクとスピーカーです。非常に感度の良いマイクと雑音が出ないスピーカーを用意しました。おかしな話しですが、最初の選挙が終わってから1基30万円するスピーカーを2基購入しました。スピーカーから出る音に雑音が入らなければ、音はかなり遠くまで届きます。すると、マイクの前でささやくような演説ができるのです。市街地でささやくような演説をしますと、皆耳を澄まして聞くようになると思います。マイクのボリュームをかなり上げ、そこにささやくように話すと、うるさくない演説ができると思います。しかし5日間で300回以上演説していますと、声は確実にかすれます。このかすれ声で演説をしとおして下さい。

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その11 選挙当日    : さわやか 

 すべてのことをし尽くした選挙当日は自然と爽やかになるものです。かみさんと家族、応援してくれた人、支援者、皆に感謝すれば、気持ちも爽やかになるものです。当日電話攻勢する人もいましたが、小生の場合はあえて電話もしませんでした。でも5日間の演説は決して無駄にはなりません。

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その12 当選の次の日  : お礼の挨拶 

 当選した次の日からお世話になった人への感謝の言葉を伝えましょう。出かけて行って直接面談して感謝の意を表しました。

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その13 当選告知日   : 選挙管理委員会から受け取るもの 

 当選証書をもらいます。昨日まで敵として戦った議員がずらりと勢ぞろい。これからは議員として仲間としてのつきあいが始まります。議員必携ももらいました。そして議員の象徴、議員バッジ。自分を選択してくれた選挙民のためだけの議員でなく、全住民のために議員だということを自覚して活動開始です。

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その14 初議会     : 何故自分が議員にならねばならないのか、再考。 

 議員になるとすぐ忘れることは「何故自分が議員にならねばならなかったか」ということです。初心忘れるべからず。議会では委員会に所属することになります。先輩議員に影響されずに、自分の意思を大切にしなければ、議員としての活動に支障が出てきます。先輩は先輩でも、選挙で当選すれば同じです。議員は皆平等です。

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