栄町見聞録85号は2002年6月23日(日)に新聞折込にて全戸配布しました。

 

 2002年6月議会トピックス   

*高萩議員は何故議会出席停止処分を受けたか

*議決はクーリングオフできない

 

議会の会期 2002年6月4日(火)〜14日(金)

栄町見聞録85号の現物はここをクリックして下さい。

 高萩議員は懲罰処分「十日間の議会出席停止」を受け、自分の一般質問ができなかった。

【事件の発端】

 三月議会後、高萩議員の私的な議会報告「新さかえ」で、自分の議会での行為(陳謝)を否定。六月議会開催初日、藤村議員は高萩議員に議会議決否定理由の説明を求めた。高萩議員は議場で説明すると議運で説明し議場で実施した。

【議場で過去の議決を否定】

 高萩議員は「三月議会での陳謝は間違っていた、圧力に屈した」と自分の意思で行った陳謝を全面的に議場で否定。

【藤村議員より議員辞職勧告決議の動議】

 「過去の議決を覆す発言は議員のモラルに反する」という理由で議員辞職勧告決議案が出され可決。高萩議員は辞職を拒絶した。

【今度は懲罰動議】

 高萩議員が勧告に従わないので藤村議員は懲罰動議を提出。

【懲罰特別委員会設置】

 議会は議員全員で懲罰特別委員会を設置。委員会は高萩議員に十日間の出席停止処分を下した。高萩議員はそれに応じた。

 議員に十日間の出席停止処分は栄町議会では初めて。

●この騒動に対する私の考え

@議員は過去の議会決定事項を否定出来ない。議員は自分の意志で陳謝したことを後日否定できない。三月議会の時、高萩議員は陳謝すべきではなかった事柄について、自分の意志で陳謝した。後日、間違ったと気がついても過去の決断を議場で否定してはいけない。議決にクーリングオフはない。議会議決の冒涜ととられてもしょうがない。 私は高萩議員にはこのような行動を止めろと何度も事前に忠告。しかし高萩議員は強行。

A元来、議員が議員に辞職を勧告するなど、よほどのことがない限りすべきではない。選挙で選ばれた人が、同じように選挙で選ばれた人に辞職など勧告すべきではない。辞職を勧告する人達は自分の行為に間違いのない人達なのだろうか。

●この騒動に対する私の行動

 高萩議員が三月議会での自分の陳謝を否定する発言を議場で行うならば、私は審議拒否すると伝えていた。高萩議員が議場で意見を述べ始めたので、私は議場を退出。その後、私はこの騒動への会議はすべて出席拒否した。その後の議員全員の懲罰特別委員会にも出席拒否。最後の委員会報告の時には出席し、委員会報告は賛成しなかった。

【騒動のはじまり】

 高萩議員の夫(酒直小の先生をしていた)が福島県で行われる研究会に公務出張を命ぜられて出向く際、妻であり、議員である高萩議員は夫と同じテーマを研究しているので、その研究会に申込み、夫と車で出かけたが、途中事故に遭った。すぐに高萩教諭の公務出張は取り消された。それを夫の管理者である武川校長(現布鎌小校長)が藤村議員に5年も経ってから話した。

 藤村議員や松島議員はこれは議員の不正出張として高萩議員への追求が始まった。また同じ時期に、高萩議員は改修した町道で交通事故の多発は役場の道路改修が間違っていたと追求していた。しかし松島議員や藤村議員は、夫に同行したのは不正出張疑惑や詐欺未遂、事故を起こした人をかばったのは斡旋利得罪として高萩議員の追求を開始。結局、最後には高萩議員は皆に誤解を与えたとして陳謝文を議会で読み上げる事態に陥った。そして一件落着にみえたが、高萩議員は三月議会での陳謝は間違いだったと議会で不用意にも発言してしまった。

【問題点】

1議員は一度議会で行った陳謝を否定できない。否定した場合は今回のように議会議決否定につながり、処分されてもしょうがない。

2高萩議員は三月議会で陳謝などすべきではなかった。何故ならば、高萩議員は不正出張も、斡旋利得などもしていない。しかし一度陳謝をすれば、陳謝の事実は消せない。

3議員の私的な行為(議会外での議員の新聞など)は議会で問題にすべきではない。

4議員が議員を処分などしてはいけない。また処分を誘うような行為をしてはいけない。

 私には馬鹿げた騒動にしか思えなかった。

《感想》

 もういいかげんにせいと怒鳴りたかった。栄町議会は国会の悪いところばかりを真似している。町民のためにならないことばかりしている。

 高萩議員に不正出張疑惑や斡旋利得などのいわれのない罪を議員多数派で負わせようとしたことも大間違い。それに対して高萩議員が自ら誤解を与えたとして陳謝をしたのも大間違い。

 また議会外での議員の政治活動(議会報告などの新聞)に対して議会は議場で責任を追求できないが、高萩議員は不用意にも議会でわざわざ個人のことを説明したり弁明したりした。一度議場で議事録に残るような発言をしたら、それは追求の対象になる可能性が出てくる。今回の懲罰動議も、高萩議員自ら処分を誘うような行為に及んだ結果と思えてならない。三月議会での陳謝は間違いと気がついても、陳謝は取り消せない。

 昨年夏より、松島、藤村、岡田、大澤、葛生議員が中心となり、山田メール、高萩議員の出張疑惑?、詐欺未遂?、斡旋利得など次々と議会で問題視してきた。私は議員の個人的なことばかりを議会で取り上げるなと反対してきた。

 現議会では松島議員を中心とした議員仲間が12人いて、同じ意見で行動を共にしている。松島議員は来年の県議会議員選挙に立候補すると公言したが、松島議員の人をまとめる力は栄町議会議員の中でも群を抜いている。きっと県議会でも活躍するだろう。しかしこのような私から見たら小さな個人的な問題を先頭に立ってやるべきではない。共産党のダブルスタンダード(この言葉は松島議員が共産党を批判する演説で何度も使用した言葉)と批判して共産党議員を一人を陳謝させても全く意味はない。高萩議員に十日間の出席停止処分を下す時、多くの共産党とおぼしき人達が傍聴に集まった。松島議員は「高萩議員個人の行動言動が議会モラルに反しているから批判しているのであって、決して党を批判しているのではない」と話した。それまで高萩議員を批判する時は共産党を批判する言葉で満ちあふれ、多くの共産党員の前では、高萩議員個人批判になったこそ、松島議員のダブルスタンダードのような気がした。

 大切なことは、もしも本当に詐欺や斡旋利得と言うならば、懲罰などでお茶を濁してはならない。警察や地検に訴えるべきだ。それが出来なければ、議員多数派によるいじめだったと思われてもしょうがない。またいじめられ、圧力に屈した陳謝なら議会議員の資格はない。

 大きな力を持つ者は、責任も大きいことを知って欲しい。

 ハンムラビ法典の有名な言葉に「目には目を、歯には歯を」という言葉がある。これは「復讐しても良い」というように理解している人が多いが、目には目以上を傷つけてはならない、歯には歯以上のものを奪ってはならないと言っているのだ。シェークスピアのベニスの商人の肉一ポンドと同じ意味だ。コンパニオン問題から一年半も対立(復讐劇)が続いているが、町民から議会が馬鹿にされているのがよく分かる。議場での議論の対立は良いが、個人的なことを議場で追求する議会には町民も辟易しているに違いない。

六月定例議会議案

 6月4日より14日までの会期で開催。重要議案は組織の改定と個人情報保護条例、それに安食小体育館の建設契約。

議案1固定資産評価審査委員選任                (全員賛成)

議案2行政組織条例新たな行政組織事業部制とする        (全員賛成)

議案3行政組織改編の条例                   (全員賛成)

議案4個人情報保護条例 情報公開条例に対の条例        (全員賛成)

議案5情報公開条例一部改正                  (全員賛成)

議案6特別職の報酬改正                    (全員賛成)

議案7固定資産評価審査委員会条例改正             (全員賛成)

議案8集会所管理変更条例                   (全員賛成)

議案9国民年金印紙購入基金条例廃止              (全員賛成)

議案10社会教育委員設置条例改正                (全員賛成)

議案11安食小体育館建築工事 請負契約・約4億3942万円

  畔蒜工務店  (全員賛成)

議案12安食小体育館電気工事 請負契約・4725万円

  六三電気   (全員賛成)

発議案1議会委員会条例改正 提出、三委員長

 役場組織が変更するのでそれに併せて議員の委員会も変更する (全員賛成)

発議案2有事法制反対意見書 提出、桜井議員         (賛成少数)

市町村合併問題研究会発足

 議会終了後、市町村合併問題研究会が発足した。その世話役に、松島議員、山本議員、野田の3名が選ばれた。これが議員の勉強会だと見本になるようなものにしたいと思っている。

一般質問

1松島議員 @不法投棄、A歴史公民教科書採択の手順、ゆとり教育の功罪、男女混合名簿

2金島議員 @総合交流拠点、A成田空港に関する町の考え方、BISO取得後にどうかわったか

3染谷議員 @電子投票、AIT講習会、B文化芸術振興

4野田議員 @役場と取引をした議員関係会社の件、A公文書散乱の件

5桜井議員 @有事法制について町長の政治姿勢、A356号線の安全対策

6高萩議員 出席停止処分で質問できず

有事法制に反対する意見書への私の賛成討論

提出者・桜井、高萩

賛成者・高萩、桜井、野田     

14番議員野田泰博。

 有事法制関連3法案に反対する意見書提出に賛成の立場で討論する。

 日本への武力攻撃が発生、あるいはそれが予測された時、つまり有事の時、言い換えれば政府が戦争だと決定した場合に国防の観点から、有事3法制が国会に上程された。「備えあれば憂いなし」だそうだが、今国会の世間の注目の的は「ムネオハウス」に始まり、加藤・辻元・井上へと続く議員の違法行為の露呈、さらに小泉政権と田中前外務大臣との確執(かくしつ)など、まさに国会は国際政治の論議の場でなく、非常に低俗なつっつきあいの場となってる。

 そのような低俗な場の裏で密かに数十年前からの政府が法案成立を狙っている法案、有事立法がまさに粛々と進行していることに非常に危険を感じる。「半世紀続いた冷戦構造の終結」のといいつつ、「冷戦構造時の亡霊」が時代背景のズレをものともせずに浮上してきたことはまことに的外れと言える。この有事法制は「日本への武力攻撃が発生、あるいはそれが予測される時のため」の法律制定化だが、その狙いのひとつは今日のアメリカ合衆国の対中東・アジア政策と密接に結びついていることは今までの国際政治の動きを見れば一目瞭然である。アメリカの軍事的動きとして注目すべきことだが、昨年9月アメリカ本土への同時多発テロ以降、アフガン政権をアメリカ政府が中心となって攻撃し、「イラク・イラン・北朝鮮」を「悪の枢軸」と規定していることは周知の事実である。

 今後アメリカを舞台に引き起こされる「有事」、つまり近隣で起きた戦争に米国が関与すれば、日本はアメリカの動きに呼応して、中東・アジア地域で軍事行動をとる可能性が高まってきている。そのために国民に協力をさせるのが、今回の有事法制成立である。

 この法案に反対する第1の理由は「国民への協力義務」の部分である。有事の時、自衛隊は国家体制の防衛のために行動を開始できるが、政府が「有事」とした状況に異を唱えたり、国家の施策に異を唱えたり、自らの家や土地が強制的に収用されるのを拒んだとき時、「国民」であろうとも、「スパイ=敵」の立場に負いやられる。

 「有事法制」が護ろうとするものは「日本に住む人々」ではなく、「日本」という「国家体制」である。これはまさに半世紀前の第2次世界大戦時の日本の姿が、ここにまた復活することを意味している。

 政府は地方自治体に対して有事法制の説明をしたかというと、皆無に近い状態。国はゴシップの追求で忙しく、きちんとした有事法制のような地方自治体が巻き込まれる恐れの説明義務を怠り、国民的議論がなされないまま野状態だ。これは第2次大戦前のにおいを発する法整備であって、地方議会議員として許してはならないと考える。

 国を守ることを前面に押し出し、地方自治体へ協力させようとする法案を肝心の地方自治体はもとより、国民に十分な説明もなしに国会で決めようとするのは無謀としか言い様がない。

 ある日ある時、突然、民間会社のパイロットをしている甥っ子や看護婦をしている姪っ子が、国家体制を維持させるために協力を強いられることにつながる有事立法には賛成できるわけがありません。国家の為に個人に犠牲を強いることの法制化は地方議員が盾になって反対すべきものであります。この法制化に賛成する人たちは決して戦場に行かない年寄りであることを忘れてはいけない。

 何度も言うが、有事法制は、国家体制を守るという大義名分のもとに成立を急がせることには反対である。またこの法案成立によって、米国の中東アジア戦略に巻き込まれ国民の安全を損なうおそれが出てくるので、国民的議論なしで成立させてはいけない。何よりもまして、この法案は著しく地方自治体や国民の権限や権利を疎外するものであるのは事実である。従って、国際的安全保障論からの見ても、地方自治体の存在意義、個人の意志の尊重の観点からみても、現段階では、地方自治体の議員としては到底受け入れられる法案でないので、国に対して有事法制に一地方議会として反対する意見書を政府に出すことに賛成致します。

議員職と妻の谷間の女性蔑視

《女性蔑視》別の視点より

 高萩議員が栄町の教諭である夫と共に共通のテーマのため、福島に出かけたことが出張旅費詐欺なのだろうか。一見すると公私混同のような気がするが、その裏には女性蔑視の問題が存在しているように思える。

 高萩議員は教育民生常任委員会に所属している。夫は当時、酒直小の教諭であった。高萩教諭は福島で行われる研究会に出席を命じられた。 同じテーマを追求している高萩議員は夫と同じ研究会に参加申込みをし、車で出かけて事故にあった。そして夫の出張は取り消された。 高萩議員を「夫と出張旅費を詐欺未遂した」とした松島、藤村両議員をはじめ多くの議員は高萩議員が妻の立場で夫の出張を利用したと言う。同じ研究会に出席する者同士が同じ車で出かけたことは何も悪くない。公務出張に妻が同行したのが悪いというのは高萩議員を妻だけの存在にしか見ていないのだ。

 議員は一つの個である。夫に付随する存在ではない。同じ志を持つ者同士が同じ車で同じ研究会に出かけても出張旅費詐欺などではない。ある議員の車に同乗し、ガソリン代を分担しなかったら、車を提供した議員の買収行為になるのだろうか。それが議会で問題になるの?

 栄町議会議員の多くは松島、藤村両議員の主張に賛同し、高萩議員に出張旅費詐欺疑惑、詐欺未遂の冠をかぶせた。公私混同と批判した議員達は、高萩議員を議員としての個を認めず、妻の立場として追求したのだ。 そして誤解を与えたと皆に陳謝してしまった時点から、高萩議員は議員の個としての行動を強調できなくなった。

 陳謝を要求した者も、陳謝した者も妻の立場を中心とした発想であったのではないか。女性議員を個として認識しない悲しい現実が見える。これは高萩議員の問題でなく、差別意識がテーマになる問題だ。