2001年12月23日(日)配布

栄町政治倫理条例の主目的議員の兼業禁止とは

 町の予算を作ったり、それを議決したりする立場の役場の指導的立場の人や議員は誰よりも早く町予算を知ることになります。だから町が発注する仕事を請け負うと不正をしたという目で見られることになるのです。

 審議の途中で、既に多くの議員が役場の仕事を請け負う立場にあって、この条例が成立すると多くの議員が失職したり、家業を廃したりしなければならなくなることが分かりました。だから途中で取り消しを発議したが、皆はこの条例案を徹底的に議論することを決定。最後まで議論しあった。私達発議者4名は条例案を出し、途中で撤回を求めた手前上、原案の条例案には賛成も出来ず、結局賛成者ゼロで否決されました。前述の政治倫理決議は政治倫理の判断基準もなくうやむやなので条例化しようと試みたが、今の栄町にはこの条例は合いそうにもない。条例案骨子を記しましたので参考にして下さい。

栄町政治倫理条例(案)

〔目的〕全文

第1条 この条例は、町政が町民の厳粛な信託によるものであることを認識し、その受託者たる町長、助役、収入役、教育長(以下「町長等」という)及び町議会議員(以下「議員」という)が町民全体の奉仕者として、人格と倫理の向上に努め、いやしくもその地位による影響力を不正に行使して、自己の利益を図ることのないよう必要な措置を定めることにより、政治倫理の確立を期し、町政に対する町民の信頼に応えるとともに、町民が町政に対する正しい認識と自覚を持ち、もって公正で開かれた民主的な町政の発展に寄与することを目的とする。

〔町長等、議員及び町民の責務〕要旨

第2条 町長等及び議員は倫理性を自覚し、その高潔性を明らかにする。

2 町民は、主権者として町長等、議員に影響力を不正に行使させる働きかけを行ってはならない。

〔政治倫理基準〕要旨

第3条 (1)不正の疑惑を持たれるおそれのある行為をしないこと

(2)地位を利用して金品授受だめ(3)町が行う工事等の請負契約、下請工事、業務依託契約及び一般物品納入契約で特定業者を推薦、紹介はダメ(4)町職員に地位による影響力を不正に行使する働きかけはダメ

(5)町職員採用の推薦、紹介はダメ(6)議員は職員の昇格、異動に推薦、紹介はダメ

(7)政治活動に企業、団体から寄付等を受けない。政治的又は道義的批判を受けるおそれのある寄付等はダメ

2 町長等及び議員は、自ら潔い態度をもって疑惑の解明に当たること

〔政治倫理審査会の設置〕要旨

第4条 栄町政治倫理審査会(を置く。

2 審査会は、委員11人。うち4名を議員、7名を一般人。町長委嘱。

3 審査会の委員の任期は2年。

4 秘密保持厳守

5 政治的目的のためダメ

6 審査会の会議は、公開。ただし、出席委員の3分の2以上で非公開。

〔審査会の職務〕要旨

第5条 審査会の職務

(1)調査、回答及び勧告、(2)町長の諮問で意見書を提出(3)その他、町長の諮問を受けた事項につき調査、答申、勧告、又は建議

2 審査会は、関係人から事情聴取及び資料提供など必要な調査ができる。

〔町民の調査請求権〕要旨

第6条 町民は議員に係るものは議長に調査を請求することができる。

(1)政治倫理基準に反する疑い(2)町工事等の遵守事項に疑いあり

2 議長は、議員に係る調査請求書及び添付資料の写しを町長に送付。町長は、町長等又は議員に係る調査請求書及び添付資料の写しを審査会に提出。

3 審査会は、60日以内に、その調査結果を町長に文書で回答する。

4 議員に係る回答は議長へ送付。

5 町長及び議長は、回答があった日から7日以内に写しを請求者に送付。〔虚偽報告等の広報〕要旨

第7条 町長は、審査会の意見書に報告書の提出の遅滞、虚偽の報告又は調査に協力しなかった等の指摘があったときは広報紙等で速やかに公表。

〔町工事等に関する遵守事項〕全文

第8条 町長等及び議員の配偶者、二親等以内又は同居の親族、町長等及び議員が役員をしている企業並びに町長等及び議員が実質的に経営に携わる企業は、地方自治法第92条の2、第142条の規定の趣旨を尊重し、町が行う工事等の請負契約、下請工事、業務委託契約及び一般物品納入契約を辞退し、町民に疑惑の念を生じさせないよう努めなければならない。

2 前項に規定する「実質的に経営に携わる企業」とは、次に掲げるものをいう。(1)町長等及び議員が資本金その他これらに準ずるものを出資している企業、(2)町長等及び議員が報酬(顧問料等その名目を問わない。)を受領している企業、(3)町長等及び議員がその経営方針に関与している企業

3 前2項に該当する町長等及び議員は、町民に疑惑の念を生じさせないため、責任をもって関係者又は関係企業の辞退届を提出しなければならない。

4 前項の辞退届は、町長等及び議員の任期開始の日から30日以内に、町長等にあっては町長に、議員にあっては議長に提出するものとする。

5 議員に係る辞退届については、議長は、その写しを町長に送付しなければならない。

6 町長は、前2項の規定による辞退届の提出状況を広報紙等で速やかに公表しなければならない。

〔規則への委任〕全文

第9条 この条例の施行に関し必要な事項は、規則で定める。

附則〔施行期日〕全文

1 この条例は平成14年4月1日から施行する。

 (参考)12月17日に栄町政治倫理条例を取り下げたが、取り下げを認められず審議続行。結果は否決となった。その顛末は

議員の道路交通法遵守を誓う決議とは   (否決)

発議 野田、山田、高萩、桜井議員

 我々栄町議会議員は、町民の付託を受け、すべての町民のため、町の発展のためにそれぞれの議員活動を真摯に行うべきである。

 いやしくも、栄町議会議員は道路交通法を厳しく遵守する立場にあって、道路交通法に違反する行為は自ら厳しく戒めねばならない。特に飲酒運転は重大な事故の原因となるものであるので、我々栄町議員はここに自らの襟を正し、すべての町民に対し、次のことを誓う。

 我々は、町民全体の代表者として、その名誉と信用を損なうような重大事故の原因となう飲酒運転などの道路交通法違反行為をいたしません。違反した場合は即刻議長に報告し、懲戒処分を受けることを約束いたします。懲戒処分の基準は栄町議会が自ら作成したものにとするが、懲戒処分の基準が出来上がるまでは、「栄町職員の交通事故に対する懲戒処分等の基準」に準拠することとします。

解説 この決議は千葉県の飲酒運転撲滅条例を町議会議員も重く受け止め、栄町議員は飲酒運転など絶対にしない決議にしたかった。罰則を役場職員の罰則規定に準拠させようとしたが現行法令と矛盾が出て、この決議は否決。 栄町議会議員の中にも飲酒運転で罰金刑になった人もいると指摘を町民から受け、議会議員であっても同じ待遇にすべきと論じたが、この決議もほとんどの議員が反対。飲酒運転で罰金刑を受けたと思われる議員は、隠しておけば町民にばれないで済むと思ったのだろう、この決議が出たときに必死になってこの決議の矛盾点を指摘し、多くの議員と共に反対。その議員へ以前手紙で飲酒運転で捕まったのは本当なのか聞いたが、手紙は受け取り拒否。直接手渡しても受け取り拒否。その議員が倫理倫理ともっともらしく口にする姿は滑稽で哀れであった。

公金盗難事件を内部調査し公表を求める決議   (否決)

発議 高萩、桜井議員

(要旨)大野町長は5月に発覚した公金盗難事件の原因を明確にし、二度とこのような不祥事が起きない誓いを町民に対して行い、役場は内部調査を実施し、それを町民に公表することを求める決議をする。

解説 公金盗難解決を警察だけに任せていれば失敗する思っていたが、やはり今まで何も見つかっていない。金が盗まれたら、どんな組織でも自分たちで犯人を見つける努力をする。それを警察頼りというのは情けない。これ以上何をすればいいのかと開き直るその態度は町民が主役という言葉を全く忘れている。多くの議員も「内部調査など必要なし」として、この決議案を否決した。

 

大野政権は安泰で長続きするだろう、今の議員が議員である限り

 今回の議会を通じて分かったのは、大野町長は二年でその政治的基盤を確立させたようだ。議長はじめ多くの議員が徹底して大野町長の援護にまわった場面からその雰囲気を幾度も感じた。これはある見方をすれば町は安定するので町民のためには良いことだ。でも反面、町と議会の同調は批判能力をゼロにする。よしんば批判が出ても、多数で批判は消し飛んでしまう。また公金盗難事件の処理方法を見ると、悪いことは町民に見せない主義がよく分かる。若い町長なのによくやると見るか、若いくせに老練な前町長そっくりだと見るか、あなた次第。

 

 

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