2001年7月15日(日)更新

 栄町見聞録第79号

あなたはこの教科書を読みましたか?

あなたの子供や孫にこんなのを認めますか?

私の反対理由

1扶桑社の教科書は戦争を美化している

2日本は素晴らしい国だ、だから国を愛せと強要すべきではない

3神話と史実を混同させたり、「乳房をかき出して踊り、腰の衣のひもを陰部までおしさげた・・」の表現を中学生の教科書に載せるのは疑問

1扶桑社の教科書は戦争を美化している

  太平洋戦争を戦時中の「大東亜戦争」と呼んで、当時のアジア諸国開放のための聖戦意識を出している。アジア諸国を欧米列強からの開放ならば、最初に韓国を開放すべきだった。この戦争は明らかに欧米諸国に取って代わって日本がアジアの覇者になろうとして失敗した戦争であった。

 従って、植民地化政策を正当化しすぎ、戦争犠牲者や悲劇を美化しすぎ。かつて、戦争中の教科書に載っていた「死んでもラッパを放さなかった」話とか、国のために一命を捧げることが素晴らしいことだという特攻隊の遺書を載せ、滅私奉公の大切さにじませ、巧みに国のために殉じる姿を美化した事柄を満載しています。

 また東京裁判で裁かれた南京大虐殺は疑問点も出され、さまざまな見解があって、今日でも論争が続いているとしている。南京大虐殺は戦争が終わるまで日本国民の目には触れなかった事実。天皇や陸軍参謀本部を無視して軍部が独自に戦争を拡大した結果が裁かれたのであった。この歴史教科書は、このような東京裁判がでっちあげという意見を公にしている人たちの教科書だ。

 

2日本は素晴らしい国だ、だから国を愛せと強要

 この歴史教科書の最初の部分にいろいろな美の解説を載せているが、この解説は作者の押しつけである。

  編集者の解説文          ( )内は私の批判

*世界美術の中でも類例のない        (美は比較でない)

*ギリシャの初期の美術に相当する      (西洋崇拝の比較)

*世界にほこる美術作品           (劣等意識の裏返し)

*イタリアの彫刻家ドナテルロやミケランジェロに匹敵

                      (何故イタリアと比較をしなければならないのか)

*世界にも類をみない            (何度もでてくる)

*日本人の理想像              (勝手な私見を押しつけている)

*バロック美術にも匹敵           (またまた比較している)

*世界有数の肖像画家            (世界有数などの根拠がない)

 たった15頁の写真画集に上記の押しつけ的解釈がこれでもかと出てくる。美は解説を読むのでなく鑑賞するもの。なぜ日本の美をバロックやギリシャやイタリアと比較するのか。編集者の卑屈な西洋かぶれ、西洋に対する劣等意識の裏返しが、日本礼賛に取って代わっている。こんな歴史教科書など子供の教科書にしてはいけない。

3神話と史実を混同させたり、「乳房をかき出して踊り、腰の衣のひもを陰部までおしさげた・・・」の表現を中学生の教科書に載せるのは疑問

 戦前の教科書と同じように延々と神話が出てくる。そして「神話の世界の天皇」がいつの間にか実在の天皇にすり替わってくる。史実と神話を混同させて、実在の人物のように扱うものではない。戦前はこの手法で天皇崇拝制度の押しつけを目論んだ。天皇家は日本の象徴として静かに認めてやるのが今の日本のあり方ではないだろうか。無理矢理、天皇崇拝を教科書に盛り込んでも、国に対する愛着はでてこない。

 教科書は品格を持って貰いたい。乳房とか陰部とかの言葉は少なくともそれが神話にでているからと言っても教科書に載せるものではない。この教科書には神話の部分がとにかく長すぎる。随所に戦争を美化した思想を満載した教科書は日本歴史の国家的履歴書改ざん

*教科書で諸外国に文句を言われる筋合いはない、しかし文句を言われる教科書をつくる方が悪い

*スイカ泥棒(欧米の植民地政策)の方がけしからんとジャガイモ泥棒(日本の植民地政策)が言うようなもの。畑の持ち主(侵略された国々)にしてみたらどっちもどっち。

 

 

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