2000年5月7日(日)更新

栄町見聞録第68号

初議会開催五月一日

議長、副議長など議員の役目が決定

 三月十二日の選挙で当選した新議員で初めての議会が開催された。大野町長の所信表明はよかった。その中でも、他の候補者に投票された九〇〇〇名の方の声を聞いて町づくりをしたい(本当にそうして貰いたい)、というような箇所は聞いていて思わずうなずいてしまった。

大野町長の所信表明概要

 藤江前町長の掲げた水と緑の田園観光都市を目指す。

1行政改革、

 安上がりな行政を目指す。組織統合をして職員定数を見直す。町長や特別職の報酬引き下げ。

2福祉、

 最重点施策。特に高齢者、障がい者への福祉見直し。予防医療。保健センター整備。介護保険充実

3都市基盤整備。

 排水、下水道事業充実、成田線増便。複線化目指す。

4産業の振興、

 地場農産物、直売場開設、循環型農業、 観光資源活用

5教育、

 子供は未来への財産、子供達の能力開発、世界に向けた人材を育てる。

6環境、

 水質(ダイオキシン)濃度測定、リサイクル、自然と共生する環境にやさしい町づくり。

7防災、

最重要課題の一つ、 地域防災計画の見直しや自 主防災組織の強化。

 

初議会で決めた議員の役目

 議長選、副議長選の経緯はこの栄町見聞録の裏面参照。

(左表の注意1)

 教育民生常任委員会六名で話し合って正副委員長を決めることになりました。私は一度委員長を経験しているので、経験していない人がやるべきだと主張。いざ六名が集まると教育民生の委員長をやりたいと名乗り上げた人が二人(秋山氏、高萩氏)、副委員長には一人(金島氏)がいました。

 結局互選となり、委員長には秋山氏が選出されました。副委員長には高萩氏、議運には金島氏が選出されました。

(左表の注意2)監査委員議会選出

 大野町長は石井氏を選出してきた。

反対6名 秋山、山田、後藤、野田、桜井、高萩(二期目以上の議員の過半数が反対)

賛成10名(石井氏を除く)松島、山本、金島、熊谷葛生、大野、岡田、染谷、藤村、大澤

その他議案・専決処分

1税条例改正・個人所得割非課税限度額引き下げ。(全員賛成)

2都市計画税改正(全員賛成)

3固定資産評価員条例語句変更(全員賛成)

4国民健康保険税条例変更  (全員賛成)

5介護保険円滑導入条例改正・厚生省より通知で百万円アップ(全員賛成)

 

 

 

 

 

大野町長の所信表明について

 聞いていて少し気なったことは彼の選挙の公約でもある町長や特別職の報酬引き下げの部分である。

 大野町長が議員の時、藤江前町長が特別職や一般職の報酬アップを出せば賛成(私は財政難なので反対した)。財政難になるような予算にも賛成討論までして賛成。すべての前町長案に賛成した人が、立場が変わって町長になると、財政が苦しいので自分や特別職の報酬を引き下げるという。

 何故栄町の財政が苦しくなったのかを説明すべき。新町長が何故報酬引き下げを自ら行うのか。今までの町長は報酬の貰い過ぎなのか。何故前町長の時にそれを言わなかったか。それとも前町長の政策は間違っていたとようやく気づいたのか。自分の身を削ってまで町に尽くそうとしている若き町長と退職金を受け取る前町長の幻影を見た。助役など置かず、一部の人たちの報酬引き下げだけでなく議員も含む、全職員の引き下げを断行すべき。そして一時も早く大野カラーを出すよう頑張って欲しい。

(報告)私の目で見た議会内選挙

議会内選挙とは

 議会内では議員同士で選挙を行って役職を決めたり、代表を決めたりする場面があります。選挙カーやマイクを使用しない選挙とでもいいましょう。

(良い面)議員同士の切磋琢磨。

(悪い面)議員同士で選びあうので派閥の争いとなる場合が多々あります。また時々新聞で話題になりますが、役職につきたいので贈収賄の原因になることもあります。それは町民の目に触れない密室選挙だから危険なゾーンに踏み込む議員も多々います。料亭で決めればそれだけで違反と見なされます。

今回の議長、副議長選での私の2件の動き

1 秋山氏は自分のことは自分でやると、自ら動いて票集めしたが一歩及ばずの状態だった。私は篠崎氏に秋山氏に投票してくれるよう依頼。

2 秋山氏に議長や副議長をやって貰いたかったので、私は秋山氏に投票。

議員選挙後から初議会選挙までに私の周辺で起きたこと

1議会内選挙の議員の動き

 議会内選挙の場合は自分若しくは推す人が動かねばまとまらない。

 今回の議会内選挙では松島氏の動きが早くから私の耳に入ってきた。結局、松島氏が新旧議員十一名をまとめ、正副議長選挙で彼の動いたように(私の一番危惧したように)なったことに一応敬意を表する。議員内選挙の票の取りまとめを料亭で行わない限りは違法ではない。松島氏の狙いどおりにならない議員が私を含めて7名いたので私は少しホッとした。

2選挙後、篠崎氏を再度議長に推すと松島氏が動いた

 4年前の議長選では篠崎氏は1票のみ。3年前、当時の議長が衆議院議員選挙での収賄事件で辞任後の再選挙でも松島氏は篠崎氏には票を投じてない。両選挙とも松島氏は篠崎氏には投票していなかった。彼の今までの議会報告・町づくり瓦版の評価では篠崎氏議長に選出する動機は全くない。

 私たちが以前、推した篠崎氏を今度は反対に松島氏が推すとは皮肉なもの。自分では動かない長老議員や自分よりも年長議員を議長や副議長にするような動きは実に巧みだった。

3篠崎氏は動かず

 篠崎氏や後藤氏は、これからの栄町議会は若い人たちが切磋琢磨して動かすべき、自分たちは年長者議員として、皆さんが困ったときにいつでも相談できる立場をとると言っていた。

 最初は篠崎氏は松島氏の要請に困惑してようだが、議会議員として選挙で推されれば断るわけにはいかない、でも自分では一切動かないという立場をとった。

4秋山氏が自ら動くように私はアドバイスした

 これからの世代の議会議員は自力で問題解決する能力を持たねばならない。派閥や外部の力を借りて役職に就いても意味がない。

 今よく耳にする言葉だが、国際的視野とかグローバリゼーション化(地球的規模思考)などと口では言う。しかし、肝腎な時には「やりたい人より、やらせたい人」などという儒教的な発想になる。日本では積極的に行動する人を鼻つまみ者にする傾向がある。この儒教的発想が無責任の極致であると私は思っている。やりたい人、又はやらねばならないと感じて出てくる人を会社でも社会でも評価しない人が多い。このような人は自分の責任で出てくる人だ。失敗すればそれは自分の責任。

 反対に、ホントはやりたいのだが、見せかけの遠慮を儒教的な美徳にすり替え、他人に選ばれるように振る舞う人がいる。積極的、自発的な行動をしない人に責任ある仕事は任せられないと思っている。

 私には秋山氏以外は誰一人働きかけがなかった。秋山氏は自ら動き回って議長や副議長になろうとしていた。当然ながら、彼を知る者はそれが地位や名誉を得るためにでたものでないことは知っている。自分で動いた議員は他にはいなかった。

5自分で動いた人よりも他人が担いだ人を栄町議会は選出

 正副議長選はかくして、自分では動かなかった二人(篠崎氏と山本氏)が選出された。皮肉なのは3年前の補欠選挙で秋山氏が推した山本氏は動かず、動いた秋山氏が山本氏の協力を得ることが出来なかったことに議会の無情と現実を見た。

 しかし、一番残念なのは、若い世代が同じ若い世代を拒否し古い世代に頼ったことだった。

(感想)

 長老議員はヨットのセンターボード(復元力の要になる重要な箇所)のような存在。それを担ぎ出した人たちが二期目の若手議員とそれに呼応した新議員たちだと知って非常に淋しい。 ビジネス、政治、国際社会の世界では勝てば官軍の動きはもう通用しない。大きな視野からのバランスを考え、議会でも行動すべき。バランス無き社会に未来はない。

話題の映画「アメリカン・ビューティー」

 先日紹介したグリーンマイルと競ってアカデミー賞を受賞した映画と聞いては是非見なくてはいけないと思い、何の予備知識なく見てしまった。しかも夫婦で。

 見終わってから、何でアメリカン・ビューティーと題名を付けたのか妻と議論になった。私たちにはどうしても理解できなかったが、私は自分勝手な解釈をつけた。そうしなければ納得できなかったから。「アメリカの特徴はすべてをさらけ出す。素晴らしいことも、恥部も。だからビューティーなのだ。アグリー(醜さ)までもさらけだすことでビューティーになるのではないか」

 親子関係、夫婦関係、友人関係、隣人関係、愛人関係、同僚関係、上司部下の関係、同業他社の関係、社会と個人の関係、およそ関係と名のつくすべての人間関係のアメリカの現状と問題点、それに行き着く先を見事に2時間の中に納めてしまった映画だ。表面と内面、本音と建て前、大人と子ども、男と女、愛と憎しみ、夫婦と愛人などの違いのオンパレード。書ききれないほどの違いが描かれている。

 アメリカでこの映画がアカデミー賞をとれるほど、アメリカはゆがんでいると同時に、ここまで映像で描くことの出来るアメリカはビューティーなのだと思わないと、この二時間が無駄になると感じがした。この映画は若いカップルや夫婦で絶望を希望に替えられる方にはおすすめします。

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