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ー栄町見聞録59号 99.12.11号

十二月議会報告  藤江町長の町づくり基本構想は9対8で否決されました

議案1号栄町基本構想策定

 藤江町長が栄町の二十一世紀を見据えて議会に提出した基本構想が二時間もの審議のあと否決されました。

(反対討論)山田、中嶋、戸田、野田4名

(賛成討論)松島   1名

 

【私の反対理由】

1今までの町づくりを自慢しながら変更するは何か変

 町民アンケートにより町づくりの基本構想を変更すると説明があった。アンケートでは半数以上が住みやすい、これからもずっと住みたい町だと評価していると説明。ならば何故アンケートをベースに今までの根幹部分を変更しようと言うのか。今までを町民は評価していると思っているならば、変更する必要はないではないか。

2議員提案を無視し続けた

 過去数年、多くの議員がバブル経済期に作った計画を変更せよと議会提案していた。いつも藤江町長は変更を拒否。その結果、5万人構想で5万人体制の役場が出来、千人収容のふれプラができ、今年の初めには5万人体制の町にふさわしい?消防庁舎の建設が始まった。箱ものを作る時は5万人体制と言い、作ったら5万人体制を抜いた構想を発表。借金を膨らましただけ。

 

3 あと3ヶ月後の町長選挙まで何故待てないか。

 町長選挙は基本構想をぶつけ合って、町民がどのような町にするのか審判する場。それを町長選挙の直前に議会提案してきた。何故待てないのか。しかもその基本構想は平成十三年からの町づくりのためだ。

 

4審議委員からも見捨てられた基本構想

 若手職員が作ったと何度か説明があったが、若手にこのような骨のない基本構想を作らせた幹部、また町長の責任は重大。議案になる前にどんな審議がされたのか。栄町総合開発審議会は町長の追認機関ではない。議会からは4人の審議委員が町長に選ばれている。議会直前の全員協議会で、誰が審議委員に選ばれているのかとの質問に後藤副議長と大野議員が手を挙げた。あとの二人は手を挙げなかった。審議委員だと正々堂々と名乗れない審議委員がいた。少なくとも審議会で事前審議した議員は賛成討論をすべきである。事前に審議した審議委員は誰一人賛成討論をしなかった。審議委員が議会で賛成しないな基本構想など誰が賛成できようか。

(反対)山田、中嶋、野平、加藤、秋山、野田、共産党           合計9名

(賛成)山本、緑風会(後藤、川崎、菅井、松島、新谷、石井、大野)    合計8名

(基本構想の中身が問題) 

  私がこの基本構想案の説明を聞いた時、なんじゃこれ、という気持ちになった。二十一世紀初頭の町づくり計画の根幹なのに、構想なんて呼べる代物ではない。A4用紙六頁にまとめているが、竜のイラストばかりで内容は今までの基本構想と変わったところが見られない。文字をまとめるとA3用紙1枚で十分な内容。今までの手法と違ったと説明を受けたが、以前の5万人構想という5万人部分を削除しただけの内容。その中には町の将来像はない。スローガンは同じ。「水と緑の田園観光都市」の実現に向けて、従来の目標達成プラン型の構想ではなく、その方向性を段階的に示すまちづくりのピジョンを新たに策定することにしました、とある。つい先頃まで5万人構想で大型の建物をどんどん建設し、借金を増やし、今になってその前提を一片の反省もなく変えようというのは納得できない、町民は半数以上が満足との自賛までつけて、過去の議案の前提条件を変えようというのには非常に腹が立つ。

 松島議員の一般質問で町長は次の選挙には出馬しないということが初めて明らかになった。後継者と噂される議員は町長の基本構想案を擁護もせず、ひとことの言葉も発しなかった。

議案2号職員懲戒手続き条例改正(全員賛成)

議案3号栄町集会施設設置管理条例改正

(内容)酒直青年館削除    (全員賛成)

議案4号議員報酬費用弁償条例改正

(内容)来年度の議員期末手当十五%カット。(全員賛成)

議案5号非常勤の報酬費用弁償にティームティーチング等担当補助教員月額を定めた。(全員賛成)

議案6号特別職(町長、助役、収入役)の給与カット

(内容)議員と同じ十五%カット(全員賛成)

議案7号職員の期末手当カットと基本給賃上げ

(内容)期末手当十五%カットと特殊勤務手当の見直し(反対)野田、山田 

(反対理由)職員の賃上げ反対 (賛成多数)

議案8号栄町消防団条例一部改正

(内容)議案8号栄町消防団条例改正・400人から352人に変更     (全員賛成)

議案9号栄町一般会計補正予算

(反対)野田、山田 (反対理由)遡っての賃上げ反対           (賛成多数)

請願第1号安心できる介護保険制度の実施を求める請願書

(紹介議員)桜井議員

(内容)減免、貸付などを国に求める請願。

(賛成)秋山、戸田、高萩、桜井  

(反対)山本、緑風会(7名)、山田、野平、加藤、中嶋、野田   (反対多数)

私の一般質問内容

1アンケート調査結果

 アンケート調査結果について、藤江町長の分析見解を示し、今まで栄町が進めてきた基本構想、基本計画に町民は評価をしているとお思いですか。また今までの町づくりの基本姿勢と今後の町づくりの基本姿勢の違いとは何か町長のお考えを聞かせてほしい。

2基本構想の見直しの根拠

 何故、今アンケート結果をふまえた上で基本構想の見直しを開始したのか。その見直しはいつの時点で公表できるのか。来年の町長の任期満了直前に基本構想の見直しを行う理由とは何か。

3介護保険について

 政府が十一月五日に決めた介護保険の特別対策についての藤江町長の見解をお示しめしください。

 

私の一般質問に対する答弁

9月議会と同様、答弁拒否

 1のアンケート調査結果についての答弁と2の基本構想見直しについては、議案の中で見解を示したので、何度も答弁はしないとのこと。通告では町長に答えて貰うつもりであったが、引退宣言した町長に答えさせるのは可哀想だと思い、課長が代わって答えて下さいと言ったが、課長も町長同様、答えられなかった。 前回9月定例議会でも私の質問には答えられなかった。今回も同じ態度。

唯一答えたのは、介護保険への政府の対応。

 政府の見解が優柔不断なので、職員が可哀想と答えたのにはびっくり仰天。この町長は職員のための町長でしかない。もう町民のことは頭にないのだろう。淋しい答弁拒否と内容だった。

 

(一般質問時の波乱)藤江町長は来年出馬せず 

 今回の一般質問は波乱な幕開けだった。松島議員が藤江町長の7期二十八年を総括する形でほめたたえ、感極まって涙声になり、藤江町長に次の選挙はどうするのかと問いただしたところ、十一月末に出馬しないと決断したと表明。涙声になった松島議員は藤江町長が選挙に出ないと聴くと、万歳を大声で議場で唱え質問を終えた。

藤江町長は過去の対抗者を馬鹿者呼ばわり

緑風会の会報には藤江町長が言い放った馬鹿者という言葉は抜いていた。都合の悪いところは抜く会報は会報ではない)

  松島議員の質問に答えるように藤江町長は過去の幾多の困難、苦労話をまたし始めた。その中で興奮した町長は前回、前々回の町長選挙で戦った相手を馬鹿者と言い放った。

  すでにこの対抗者はこの町から引っ越してしまったが、自分のかつての対抗者、しかも負けた相手を馬鹿者とは呼んではいけない。特に松島議員から涙声で褒めちぎられた後に、過去となった人を公の場で侮辱してはいけない。議事録に侮辱の言葉は永遠に残るのです。

 私はその部分を削除するよう忠告。しかし、取り消さないとのこと。ならば見聞録で紹介。このようにして永遠に藤江町長の死者にむち打つような言葉が残ることになりました。

(感想)一瞬我が耳を疑った。松島議員が一般質問の最後に万歳を唱えたが、引退宣言する人間に万歳はない。嬉しい時、おめでたい時の万歳は分かるが。これではまるで引退宣言を喜んでいるみたいだった。「老兵は死なず、ただ消え去るのみ」と言った有名な言葉があるが、それとはほど遠い、町長の引退宣言だった。

注目すべきその他の一般質問  共産党高萩議員の町営墓地について

栄町にもまだ町営墓地未使用区画あり、ただし、町長の裁量でしか許可にならない

 共産党の高萩議員が独自に調べた一般質問で非常に注目すべき質問があった。栄町営墓地の件で、現在まだ二十一区画が未使用になっていることが判明した。

 町の基本計画では未使用の墓地は皆無とある。しかし、実際は未使用の区画があったのだ。この墓地は安食台などの団地が出来るとき点在していた墓地をまとめ、昭和五十五年に使用開始となった。全部で121区画あって、そのほとんどが栄町の町づくりに協力し、墓地を移転せざるを得なかった人に区分けされたのです。問題は空いている二十一の区画で、これは一般町民が申し込んでも使用できないようになっています。たとえ町民が役場窓口で町営墓地の有無を聴いても、空いている区画はありませんと言われたはずです。

 栄町営墓地条例には、その使用許可条件はただひとつのみ「町長の許可を得た人」とある。最近行政功労者に使用を許可したとのこと。町民の財産を町長だけが許可するこの不条理をきちんと調べてもらおうと、急遽特別委員会設置の動議をだしました。しかし、その動議は賛成少数で否決。

否決した議員

 緑風会(後藤、川崎、大野、松島、石井、新谷菅井)、山本、秋山 合計9名

町長の後継者

 十二月八、九日の千葉日報は、藤江町長の路線の継承は川崎議員と報じた。また藤江町長のもう一人の後継者は大野議員とのこと。

 読売新聞には引退後も藤江町長は私的な研究会を作って町政へのアドバイスや若手議員(若手職員ではない)の指導に当ると語っている。この二人ならどちらが後継者でも院政が敷けるからである。後継者を一人に絞れない人が若手議員を指導するなんて出来るわけがない。 そのような悪癖に真っ向から対抗するのが山田議員。町民参加を標榜して、藤江体制打破に挑むとのこと。 

 

緑風会から二人の候補者

 ひとつの会派(会長・後藤副議長)から二人も町長候補者を出すなど支離滅裂。 川崎議員は4年前、栄都市ガスの取締役に議長が就任するのはおかしいと登記簿謄本までとって議員を集め、情報公開条例を作ろうと呼びかけ、反町長の立場をとった後、今度は一転して突如、親町長になって激動の藤江町長を助けた議員。まず最初に自分が仕掛けた議員発議の情報公開条例に反対。その後、町長より監査役に取り立てられ、緑風会の結成に尽力。その功績で藤江町長が自分の後継者としたのでしょう。

 補欠選挙で当選した大野議発審議委員のメンバーながら、藤江町長の最後の置きみやげとなる基本構想策定について事前の全員協議会でも賛成や擁護の発言もなく、否決されそうになっても何ひとつ賛成討論をしなかった。藤江町長引退後に院政を引くには非常に都合の良い人物になろう。藤江町長が辞めてまで町政に影響を与えようという魂胆は絶対に阻止せねばならない。

 山田議員は4年前から、町の政治を町民のものにしようということを貫いている。少し頑固だが、筋をまげない一貫性が頼もしい。藤江町長が辞めてもなお議会や町政に影響を与えるのを阻止するのは最初から筋を変えない山田議員しかいないのではないか。 藤江町長が引退後まで影響を与えようという理由は何か。権力者の周りで甘い蜜のおこぼれを頂戴しようとする人達がこの二十八年間に沢山生まれた。反面、何も知らされない町民も沢山生まれた。

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