栄町見聞録47号

よく見て、聞いて、皆で話そう  平成10年3月15日号 

3月議会開催三月四〜十二日

3月議会は予算審議議会

1.助役の再選任同意議案審議について

 3月定例議会は予算審議が主な議案。今回は今年3月に任期満了する助役の再選任の同意議案も藤江町長から提出されました。

2.議案審議を前に全員協議会開催(3月4、5日)

 藤江町長が現助役の続投案を同意して欲しいと説明後、野平、戸田、中嶋、野田の意見が表明されました。

3.議員の反応

 野平議員(藤江町政をささえてきた長老議員のひとり)は、今は町長の真摯な姿勢が大切「隗より初めよ」との言葉。今までは全国町村長会議長など町長は忙しすぎたが今は役職も少なくなったことだし、再考すべき。共産党議員団のまとめ役の戸田議員は財政面でのみ判断してはならない、町長の相談相手として置くべきとの町長案への賛同意見。小生(野田)は行財政改革が思うように進んでいない現状を見ると、今は藤江町長がひとりで采配をふるうべき。

4.町長の反応

 藤江町長から助役のいない町は全国十町村のみ。助役を置かねばならない。助役は役場職員の意識改革をした。サンダル履きを止めさせ、資材管理をしたり、総務課長が町長に相談する前に助役に相談したりしている。今回も助役は予算の一割にあたる2億7千万円を浮かした。また共産党議員団からの申し入れを受け入れたりして、防波堤になる。一人では間に合わない。

5.小生の反応

 人事についてはその部署の機能で判断すべき。助役がサンダル履きを止めさせたり、資材管理をしたり、2億7千万円を浮かせたりする仕事は町長の仕事。サンダル履きで庁舎内を歩くなど助役でなくても町長が一言言えばすむこと藤江町長ならば助役なしでできる。

6.小生の感想

 人事は機能で判断すべき。首長が助役を必要とするのは、町長の「事務の前提条件」である。よりよい事務を行うにあたり助役を必要(前提条件)とするという意味(千葉県町村長議会事務局調べ)。町長が協議会で話した『助役は共産党からの申し入れを受け入れた』という箇所は小生の興味を引いた。

平成10年3月定例議会議案内容一覧表 

議案

タイトル

内容

賛否

諮問1

人権擁護委員推薦 

塩田安雄氏

反対(山田)、賛成(16名)可決

議案1号

助役選任同意

喜多見現助役続投

反対(野平、加藤、野田、山田、中嶋5名)

賛成(その他12名)可決

議案2号 

畜場組合を規約から抜く議案

(全員賛成可決)

議案3号

印旛郡市広域圏規約協議改正

 

 

(全員賛成可決)

 

議案4号 

栄町職員定数改正

(解説)今まで出向していた職員は職員定数条例に入れていなかったが、条例に入れるようになった。

(全員賛成)

議案5号

政府の特別減税による税条例変更 

(全員賛成)

議案6号

保育所入所措置条例変更

(解説)少子化、共働きに対応して環境整備による変更 

反対(戸田、高萩、桜井)賛成(他14名) 可決

議案7号

母子父子家庭助成条例改正 

(全員賛成)

議案8号

廃棄物、清掃条例の一部改正

(全員賛成)

議案9号

小規模埋め立て等による土壌の汚染及び災害の一部を改正する条例

(全員賛成)

議案10号  

国民健康保険条例一部改正プ

(解説)葬祭給付が6万円から10万円にアッ

(全員賛成)

議案11号

国民健康保険条例一部改正       

(全員賛成)

議案12号

消防団条例一部改正費用弁償変更

(全員賛成)

議案13号

火災予防条例字句改正        

(全員賛成)

議案14,15,16号

道路線廃止変更認定 

(全員賛成)

議案17号

平成9年度一般会計補正(5号)

(解説)平成9年度の予算の目処

(全員賛成)

議案18号

国民健康保険特別会計(3号)補正予算

(全員賛成)

議案19号

老人保健特別会計(1号)補正予算

(全員賛成)

議案20号

公共下水道特別会計(2号)補正予算

(全員賛成)

議案20

平成10年度一般会計予算

(下段参照)78億2863万5千円

反対・戸田、高萩、桜井,賛成・他14名 可決

議案21号

平成10年度国民健康保険予算

12億5159万4千円

(全員賛成)

議案22号

平成10年度老人保険予算  

14億6922万5千円

(全員賛成)

議案23号

平成10年度公共下水道予算 

8億695万9千円

(全員賛成)

農業委員の推薦

石井由也議員     

(全員賛成)

発議案1

千葉県残土条例改正の意見書

(全員賛成)

発議案2

学校給食米飯自主流通米の補助継続意見書(県へ) 

発議者:戸田、高萩、桜井

平成13年度に国と県の補助がなくなるので補助継続を要望

賛成・戸田、高萩、桜井

反対・他14名 否決

発議案3

学校給食米飯自主流通米の補助継続意見書(国へ) 

発議者:戸田、高萩、桜井

平成13年度に国と県の補助がなくなるので補助継続を要望

賛成・戸田、高萩、桜井

反対・他14名 否決

平成10年度当初予算一覧表

歳入

項 目

当初予算(千円)

町税

2、968、889

37.92%

地方譲与税

111、843

1.43%

3

利子割交付税

26、064

0.33%

4

地方消費税交付金

170、000

2.17%

5

ゴルフ場利用税交付金

32、277

0.41%

6

自動車取得税交付金

122、737

1.57%

7

地方交付税

2、413、000

30.82%

8

交通安全対策特別交付金

5、120

0.07%

9

分担金および負担金

248、714

3.18%

10

使用料及手数料

88、106

1.13%

11

国庫負担金

155、043

1.98%

12

県支出金

206、617

2.64%

13

財産収入

57、545

0.74%

14

寄付金

0.00%

15

繰入金

292、192

3.73%

16

繰越金

70、000

0.89%

17

諸収入

247、787

3.17%

18

町債

612、700

7.83%

19

合 計

7、828、635

100.00%

特徴

町民税    14億3千万円
前年比  6.1%減少
 
固定資産税  11億9千万円
前年比 10.2%増加
 
町税全体での伸びなし
 
町債     6億1200万円
前年比 70.0%増加
 
 
平成10年度予算収入は前年比8.2%増加するも、増加分は借金。その借金の主な理由は消防庁舎建設のため。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

歳出

項 目

当初予算(千円)

議会費

124,544

1.59%

総務費

1,661,101

21.22%

民生費

766,399

9.79%

衛生費

1,016,503

12.98%

農林水産費

151,158

1.93%

商工費

70,852

0.91%

土木費

809,023

10.33%

消防費

798,564

10.20%

教育費

1,122,804

14.34%

10

公債費

1,295,790

16.55%

11

諸支出金

1,897

0.02%

12

予備費

10,000

0.13%

13

合計

7,828,535

100.00%

主な支出

町内循環バス

2千330万円

浄化槽事業

2千1万9千円

消防庁舎建設

4億2865万円

情報公開費用

377万7千円

国民健康保険特別会計

1,251,594

老人保健特別会計

1,469,225

公共下水道事業特別会計

806,959

平成10年度予算歳出性質別分類

歳出性質別分類

 平成10年度予算額  (千円)

構成比

人件費

2,327,073

29.73%

扶助費

57,405

0.73%

公債費

1,295,292

16.55%

物件費

1,705,495

21.79%

維持補修費

5,597

0.07%

補助費等

877,755

11.21%

積立金

1,897

0.02%

投資及出資金貸付金

20,792

0.27%

繰出金

394,121

5.03%

10

普通建設事業費

1,133,208

14.48%

11

予備費

10,000

0.13%

12

合計

7,828,635

100.00%

 

借金残高推移表

平成9年3月末借金        120億8千万円

平成10年3月末借金       118億3千万円

平成11年3月末借金       116億2千万円

 

 

 

 

藤江町長が全員協議会で語った

『共産党の申し入れを受け入れた』ということを誉めたら共産党から抗議

 議会審議前の全員協議会にて藤江町長から助役の再任に同意してほしいという説明の最中、『喜多見助役は共産党の申し入れを受け入れた』との発言があった。

 この言葉が興味を引いたのでどの部分か調べると、3ヵ年計画を変更してまで、共産党や他の議員が要望していた浄化槽設置のための補助金二千万円が平成十年度から予算化されたことであった。

 今まで何度となく多くの議員が補助金設置を訴えてきたが、補助金をつける時期の確約はなかった。昨年の3月議会での一般質問で菅井議員と戸田議員が同じように合併浄化槽への補助金の予算化を訴えていたが、行政側の答弁は検討しているが、補助金の予算化時期の言明は避けていた。

 今回の助役人事では共産党は自分たちの申し入れを受け入れてくれた助役に賛成。しかし、予算には反対してしまった。せっかくその必要性を町長も認めて計画を変更してまで予算化したのに反対するのは小生には理解できなかった。もっと他の理由で予算反対だったのだろう。

 主義主張を超えて要望を認めあうことは今までにないことだと感じました。どのような経緯があろうとも、今まで多くの議員が要望していた浄化槽への補助金が予算化したことは素晴しいこと。また今回の予算で一番重要な点は消防庁舎がいよいよ着工することです。地域防災の拠点作りの予算は反対できないこと。本予算で受け入れられないところは小生にもいくつかあったが、それよりも計画を変更してまでも、今までの申し入れを予算化した行為と消防庁舎着工の2点で予算に賛同。私利私欲のための団結はよくないが、このような形での結末はよしとすべき。

 小生が賛成討論をした後、戸田議員から猛烈な抗議。『助役人事と引き替えに裏取り引きなどしていない』との事。小生は共産党の抗議を受けるような事を話してもいないし、もしも仮に主義主張を互いに譲り合って結託してもそれは政治のひとつの方策。共産党議員団の抗議で懲罰委員会を作って調査せよとのことで、議員全員で再度小生のテープを聞き、最後は懲罰委員会まで設置する必要なしとなった。なるべく誤解を受けないよう努力しますと、小生が議会で述べて、議長預かりで決着。懲罰動議が出れば真実が分かったのに残念であった。

(全文掲載)予算賛成討論(クリック)への冷たい視線

 平成十年度予算の賛成討論をしますと手を上げると、議員席からどよめきに似た声が聞こえた。自席から演壇へ向かう時、何をやらかすのかという様な目を背中に感じていた。最近はいつも反対ばかりする奴が何故賛成などするのかという疑問に満ちた氷のような視線であった。

 小生は今まで誰かに頼まれて賛成討論したり、反対討論したりしたことはない。自分の意思で賛成したり反対したりしている。今回の予算は賛成の部分が反対より多かったと思っています。小生が賛成討論を決断するのは、反対討論を決断するよりも勇気を必要とした。冷たい視線は想像していたとおり。でもやってよかったと思っている。議員でいる間は良い場合は賛成しおかしな場合は反対していくつもりだ。冷たい視線も激励に感じるようにしよう。

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