栄町見聞録132号 平成22年3月27日発行

三月議会中、川崎町長は最終日の十五分間のみ出席
議会で病気リハビリの説明

川崎町長の判断「町政に支障なし」

栄町見聞録132号表

議会は十五分のみ出席、議会での公務は果たさず
川崎町長が検査入院を繰り返し、公務を休むようになって、すでに一年半が経過した。 その後、昨年9月手術し、リハビリをしているとまでは公表。しかしその後も相変わらず「検査入院」を繰り返していた。町長は「病気はプライ ベート」のことなので、病名は公表しない方針を貫き、公務には支障を生じていないとの判断をしてきた。
この三月議会には、町長が一週間の遅延を議会開会直前の議会運営委員会に申し出たので了承したが、開会日から欠席。一般質問もすべ て欠席。最終日の暫時休憩の合間に十五分のみ出席し、ご自分の体調を説明し、協力要請をしただけだった。

 車椅子で議場に入り、職員二人に抱えられて着席。

(町長の説明)突発性腸閉塞町政には支障ない

 この度、議長をはじめとし、町民、議員の皆様に心配と迷惑をおかけして申し訳な い。数ヶ月前、主治医から栄養不良、脱水症状なので、点滴しろと言われたが、私はわがままなので点滴が嫌いで点滴をしなかった。すると最悪の 結果となり、歩くのも10m、20mで休憩せざるを得なくなった。入院して療養とリハビリを開始したが、今度は突発性の腸閉塞になった。突発 性腸閉塞を何とかするために一週間は絶飲食となり、その後、重湯、三分がゆで現在は五分がゆになった。肉類はだめ、油もだめ、魚はヒラメにカ レイや鯛で消化の良いものをとっている。歩けないので、歩行器を使って訓練をしている。
町政は支障なくおこなっている。対外的には皆協力してくれるので、問題はない。
早く現場に復帰したい。暖かくなるのを待って欲しい。目処は1〜2ヶ月を自分の目標と定めている。今はとにかくリハビリと療養に励ん でいる。今後病院と同じ生活をするという条件で家に帰れると思う。突発性腸閉塞を起こす前は歩けたが、今は車椅子を使わねばならない。階段は 15センチぐらいなら上れる。なにしろ突発性なので、議員の皆様に理解をして欲しい。(町長の挨拶は筆記し、録音テープを聴いて記しました。 語尾や字句の言い回しは実際とは少々違っている場合があります。詳しくは議会事務局作成の議事録をご覧下さい)


私の緊急質問(事前に用意)
(野田) リハビリの様子を聞いても心が痛む。病名は何か。回復する見込みを1〜2 ヶ月としているが、どのような状態になることを言うのか。
(川崎町長)1〜2ヶ月の根拠は自分の希望的目標。対外的、町外の問題は一部組合の 副管理者(印旛、本埜、白井などの首長)がバックアップしてくれている。町の政策は町の幹部がしっかりしていて、私の指示で動いている。問題 はない。

十五分間の感想
川崎町長は、議場に車椅子で入り、立つこともできず、議会に十五分ほどいて、町長席の後ろに置いていた車椅子に、職員2名に左右から抱えられ、 まるでひな人形を安置するようにそっと乗せられ、鈴木総務課長に押されて議場を退場した。抱えられた時、衣服の上から見ても分かるが、太もも は腕のように細く、顔はむくみ、昨年の十二月議会の時とは違う姿に驚くばかりであった。しかし声だけはしっかりしていた。私には1〜2ヶ月で 現場復帰できるという姿には見えなかった。町長は議会での十五分間は自分のリハビリに至る経緯と希望的予測のみを話した。病気はプライベート のことだから話さないと言い続けていたが、話す内容は病気のことのみ。あとは点滴が嫌いだからやらなかったとか、最悪となったとか、自分のわ がままを披露しただけだ。

 残念ながら今回の町長の話からは町民への奉仕者という意識はまったく感じられな かった。
 公的な立場の人の健康は個人的なことではない。病名は町民に公表をすべきだ。緊急質問で病名を聞いたが返答はない。
6年前、現場を知らねば首長の資格はないと、大野眞前町長(現在県議)を破った川崎さんは、6年後に議場に車椅子姿で入場し、座席に座るにも 多くの人に抱えられている。本人は自分の指示で職員を動かしているので問題はないという。しかし町民の声を聞けず、職員に指示だけ出して町政 はうまくいっていると思うことは間違いだ。栄町役場や一部組合議会では弊害が出てることは確かだ。

 自分のわがままから最悪の結果となったとの説明に、私は正直言ってがっかり。町 長は人を助ける職であって、他の人に助けられてこなす職ではない。

議会には何が出来るか
政治家(選挙で選出された町長と議員16人)は公的なことで社会倫理に反する行動をとった時は辞めねばならない。辞めない時は辞職勧告 や不信任案を議会は提出する。町長の病気は社会倫理に反することではないが、公務が取れるか否かである。
議会は町長の政策遂行に問題があれば町長不信任案を出せる。病気だけでは辞めさせる理由にはならない。私は町長が町民と話が出来なければ公務に 支障がでてきたと判断する。検査入院、リハビリを繰り返している方は、家族のためにも早く辞めさせてあげたい。政治は町民のために行うのであっ て、健康でなくては務まらない。

3月議会議案一覧表

議案一 他市町村の合併による規約の制定に関する協議      全賛
 合併で自治体数が減少したため組合や病院の規約を改正
議案二 印西地区環境整備事業組合規約の一部を改正       全賛
 印西市平岡自然の家の規約改正
議案三 栄町行政組織条例の一部を改正する条例         全賛
 行政組織改正のため分掌事務変更
議案四 公益的法人等への職員の派遣等に関する条例の一部改正  全賛
 職員派遣先に栄町シルバー人材センターを加える
議案五 一般職の職員の給与、勤務時間、休暇等に関する条例改正 全賛
 地方自治法変更のための時間外勤務時間、手当の変更
    議案六 栄町長及び一般職の職員の給与の特例に関する条例改正  全賛
 町長、教育長の給料減額を来年度も実施するための改正
議案七 栄町職員の育児休業等に関する条例改正         全賛
 地方自治法改正のために条例変更
議案八 栄町保育の実施に関する条例の一部を改正する条例    全賛
 児童福祉法の改正で条例変更
議案九 栄町国民健康保険税条例の一部を改正する条例      全賛
 国保税介護納付金課税限度額変更
議案十 栄町消防団条例の一部を改正する条例          全賛
 機能別消防団員制度導入の変更
議案十一財産の譲与について                  全賛
 地縁法人矢口区に無償譲渡

印西市の合併が栄町に与える影響

印西地区環境整備事業組合

 三月二十三日に印西市が印旛村と本埜村を吸収合併した。 私たちのゴミは印西地区のクリーンセンターで処理されている。ここは栄町、白井市、印西市、印旛村、本埜村の5自治体で構成する共同のごみ処 理施設である。栄町は年間約二億五千万円(大人も子供も一人あたり年間一万円強程度)を払っている。 ごみ焼却施設計画は30年前に千葉ニュ ータウン計画でできた施設。それまでの迷惑施設を住民監視の下においてクリーンで役立つ施設にしていこうというコンセプトを持った事業。ごみ 焼却の時に発生した熱源を地域へ提供し、温水プールや地域暖房に利用している。


焼却炉老朽化で再建設議論

 現在の炉はすでに耐用年数を目前にして、改築の必要に 迫られている。二百十億円もの改築費用がかかる事業が今一番の懸案事項だ。栄町からは藤村議員と私(野田)が一部組合議員として選出されてい る。
  印西市が合併で少しだけ大きくなったが、自治体が自立できる中核都市ではないので、近隣市町との協働が必要な施設だ。川崎町長はこの事業 組合の副管理者である。印西市の合併が成就した後は、5人の正副管理者が3人となる。このままいくと議員も10人から6人になる。今まで5市 町村で分担していた均等割り部分が5分割から3分割になり、均等割り部分が増える。今までは2千万円弱であった共通経費が3千3百万円超にな る。維持管理費も7百万円増え、最終処分費やその他維持管理費も増え、最低でも1千万円、最高でも2千2百万円ほど増えることになる。近隣の 合併が栄町に影響を与えることになる典型的な例である。首長達は目下経費負担をどうするか、話し合いで着陸地点を模索中。


 私は合併しても5年間は特例で印旛村、本埜村が存在しているものと仮定して国からの交付金が支払 われるのだから、5年間は近隣の市町に負担をかけぬよう印西市は配慮すべきと思っている。川崎さんには病気療養中ではあるが、しっかりと栄町 民のために話し合って欲しい。
三自治体の首長、担当者で決めた負担金は、その後条例変更として印西地区環境整備組合議会(私と藤村議員が代表として栄町議会から出 ている)で話し合うことになる。川崎さんは一日も早く健康になって町民のために頑張らねばならない。

竜角寺台隣接地へ産廃撤去の埋め立て事業

 今まで何度となく繰り返されてきた風土記の丘と竜角寺 台にはさまれた地区の産業廃棄物撤去の話は急遽、佐倉の業者により撤去、埋め立ての方向で進んでいると竜角寺台地区の議員から話を聞いた。栄 町には産業廃棄物の処理に関する条例はあるが、それは非常に小さな地域の処理をする場合の話の時に有効で、大型化、組織化した産業廃棄物の処 理にはそぐわない。千葉県には大型の産廃処理の条例はあるが、県は事務的な受け付け方をするので、悪徳業者が条例の隙間を狙って住民が迷惑す るような処理の仕方をする。時間が経つと、会社を潰して、責任をとらない。竜角寺の産廃問題は県も町も片付けることもできないで、すでに十年 以上が経過した。栄町のような小さな自治体は、自分の町の環境はすべて自分の責任で何とかするという条例に改正しなければ良い町づくりはできない。 無駄な責任転嫁合戦をしても解決はしない。そのために独自の条例を作るしかない。議員がやらねばならないことは、町独自の条例を整備すること だとその議員に伝えた。

裁判所から和解勧告 過去の失敗で1億円もの支払い

 町が平成2年に売却した土地のよう壁の不良が発覚し、 責任は栄町にあるという覚書を根拠に裁判を起こされた。よう壁を1億円超で直すか、または買い取るかという裁判になり、裁判所は和解勧告を 出した。とうとう町は9千399万円で買い戻すはめになった。急遽この三月度で補正予算化した。町は敗訴ではないというものの、私には敗訴 にしか思えない。1億円は栄町が5年もかけて貯金した財政調整基金と同じ額だ。職員達の給与を削減してようやく作った金が一瞬にして消えた。 栄町規模の町は最低でも5億円程度の財政調整基金を持っていなければならない。