栄町見聞録130号 平成21年9月27日発行

9月定例議会の一般質問
●町有地を民間に利用させる時は書面で契約しておくべきだった

(抜粋)一般質問「町有地や公共の場所に植樹された桜の木を伐採することになったら、責任は誰にあるのか」

■一般質問の背景
 6月末にさくらの会会員から「栄町さくらの会(会長は大野信正議員)が公園清掃で清掃協力金を町からもらっているが、
会の会計報告には一切出ていない」と電話があった。私はさくらの会は私的な会なので会の中で解決すべきと答えると、公金なので議員も調査すべきだと反論された。翌日、小生宅に総会資料が届けられた。調べると電話の通りで、会計報告は辻褄のあわないところが多々見られ、公金も記載がなかった。直接会長に知らせると、結局指摘したところはすべて修正すると文書で連絡があった。いらぬ誤解を生むミスの原因はさくらの会には会計がおらず、監査もしないので客観的な処理ができなかったのであろう。8月末にさくらの会に呼ばれて会合に出席した時、会長、会計、事務局をすべて会長がやってきたので、少なくとも会計は会長から切り離すべきと会員から意見がでた。私は皆で分担して協力して運営して下さいと述べた。

■公園清掃はさくらの会では行わない
 公園清掃協力はさくらの会とはちがうグループが行うことになるとのこと。今回の私の質問を機に、さくらの会と切りす

ので住民からの指摘はなくなると思う。

■公園清掃の無償ボランティアと有償清掃グループの違い
 現在自治会などの団体が無償で清掃している公園に協力金をもらう団体も進出した場合もあるが地域の公園は地域の人たち
のボランティアに任せるようにしていきたいとのこと。協力金で清掃することを歓迎している地域もあるので、地域の事情を勘案して適切に処理していくと建設課長は答えた。

■町有地での植樹は口約束

ふれあいプラザ前の保健センター予定地に植樹された桜の木の下にはオーナーの名前と植樹の思いが綴られた立て札が並んでいる。天国へ逝った人への思い、孫の誕生や成長を祈念しての植樹、家族の健康祈念など思いには胸をうつ。孫のための記念植樹をした人は「切られても文句の言えない場所だとは知らなかった。金の問題ではない、もしも切れというなら、命がけで守る」と語っていた。

■土地利用申請も許認可もなし
 町有地を利用させるには書面で約束事を残すことが常識だ。ふれプラ前の保健センター予定地のさくらの木にはそれがない。
役場の怠慢。早急にそろえるとのこと。

■私の考え
 問題点はただひとつ。
@さくらの会と役場の口約束だけで文書化していなかったこと
 今後の解決策は
@口約束を文書化(申請、許認可とも)すること
Aさくらの会の責任でオーナーに説明すること、またその説明を役場はもらうこと
 行政も議会議員も口約束だけで、町民の財産である土地の利用を決めてはいけない。後日必ず問題が起きる。

 ドラゴンカヌー 経験もない人が語るべきでない 先ず隗(かい=櫂)より始めよ

 9月22日の午後7時頃、ドラゴンカヌー実行委員会委員長と副委員長が来宅。議員全員にドラゴンカヌー実行委員会の趣旨を説明しているという。
 一週間前このドラゴンカヌーのことは漁業組合の理事から聞いた。長門川、将監川水路を利用する場合、漁業を営む者や水没民地者へ事前に説明してほしいと話していた。ドラゴンカヌーを計画している大野信正議員に確かめると、すでに栄町に到着する段階だった。
 委員長が持ってきた説明書は大野議員が作成した提案書だった。提案者欄が大野議員から委員長に変更されていた。内容は大野議員の提案(子供の愛郷心を醸成、連帯感を養成、町おこし)そのものだった。大野議員に頼まれて他の議員のところをまわっているのですか、まるで傀儡(かいらい)ですねと言うと二人は即座に否定。漁業組合や地権者に説明すべきことを十五人の議員に説明しても意味はない。子供のためとか町おこしならば、まずは教育長、町長に説明すべき。カヌーなどは自分で楽しむもので、クラブを作るなら、議員に説明などいらない。実行委員会の名簿には二十人の名前があった。その中でドラゴンカヌーの経験者は一人だけと委員長は教えてくれた。ドラゴンカヌーの面白さ効能など能書きは体験した人が語れるのであって、未経験者が人の書いたもので説明すべきではない。未経験者が子供のためにとか連帯意識の醸成とかもっともらしい説明をしても説得力はない。まるで自転車に一度乗った人が大型バイクの集団ツーリングのすばらしさを説くようなもの。秘書でもないのに議員の使い走りをしたり、議員が町民を隠れ蓑にして自分の思いを成し遂げようとしてはならない。まずは会員二十人全員が体験し、楽しみと安全性を確認してから、ドラゴンカヌーを語ることが順序だ。この実行委員会は来年までに400万円を集める計画を立てている。寄付を最初から当てにするのではなく、自分たちで購入費を負担し、すばらしい会を作ることが一番最初にやること。そうすれば自然と人は集まる。初めから寄付で金集めする計画だから「子供の教育のため」という錦の御旗が必要になるのだ。
 子供のためと信じるならば、委員会の二十人の一人一人が二十万円出して、自分たちだけで400万円を作ってこそ子供のためになると、胸を張って言えるのではないか。その方が自由にできると思う。町や観光協会主催の「竜角寺開基1300年記念事業」に便乗して公的事業と錯覚させる名称で寄付集めなど決してしてはならない。龍の角が降ってきた伝説の町なので誇り高く振舞ってほしい。
 私は出張の時、ドラゴンカヌーによく似た大型のインディアンカヌーをカナダで、バイキングボートをノルウェーで楽しんできた。その怖さも知っている。またこの二十五年一人乗りカヌーやインディアンカヌーで長門川を楽しんできた。だからドラゴンカヌーは一人乗りカヤック、カヌーとは違うといえるのだ。長門川は水面下の見えないところに杭があって、乗り上げると危険である。大野議員のカヌーも頼まれてドイツから買ってきたこともあった。
 ドラゴンカヌーは内海、湾内、湖で行うもので、杭の多い水深2から1m程度の浅い川は危険すぎるのではないか。寄付金を当てにするのではなく会のメンバーたちが購入するとしてもくれぐれも慎重であってほしい。栄町の環境にドラゴンカヌーが本当にふさわしいかどうか大きな買い物は宝の持ち腐れにならぬようじっくり吟味し安全性を第一に考えてほしい。その上で全員が安全性を確信し経験を積み、人に指導できるようになったら、初めて子供の教育に役立ててほしいものだ。

議 会 報 告 会
日時 10月4日(日)午後2時〜4時
場所 ふれあいプラザ視聴覚室
一部・議会報告
 @出席停止処分の職員の辞職と新条例・職員処分審査会設置条例
 A私の一般質問解説


二部・県議の報告
 @千葉県の財政事情
 A不正経理35億円

講師:千葉県議大野ひろみ氏

大野博美県議略歴 佐倉市より選出された県議。市民ネットに所属。

注意:
栄町選出議員の大野眞県議にお願いしたのですが、都合で出席できないと連絡がありました。

栄町9月定例議会終了

 9月定例議会は通常、決算議会とも言われ昨年の決算を認定する議会となります。議員全員で決算特別委員会を組織し審査します。今年も常任委員会ごとに三日かけて審査したのです。 また他の議案として、今年度の補正予算、新規条例など出されました。一般質問は5名で、予定通り9月18日に終了しま
した。全議案可決でしたが、私は一議案に反対し、反対討論をしました。
 今議会の少し前に、職員が仲間で集めていた旅行費用を無断で使い込んだことが発覚した。
 今議会は職員の士気がゆるんでいる事態が多々見えた議会であった。町長はそれに対し、第三者の識者で構成する委員会を作る条例を発議したが、私は反対した。まずは職員の士気の低さをどうにかする方策を打ち出すべきだと。(裏ページ参照)

9月定例議会議案
報告1継続費精算報告書 
報告2健全化判断比率の報告
報告3資金不足比率の報告
議案1栄町教育委員会委員の任命      全員賛成可決
 野寺郁子氏(竜角寺台在住)

私が反対した議案
議案2栄町職員処分審査会設置条例 賛成多数可決
(解説)私一人が反対。
 町職員に不祥事が起きた場合職員による調査委員会で調査した後に第三者委員が処分を決定し、町長に進言し、最終的には町長の責任で処分を行う。以前と同じように処分内容は職員が町長に進言するが、職員の処分では甘くなる可能性があるので第三者に委ねるという。

私の反対理由 
 職員が調査を甘くして、処分だけ第三者に任せても意味がない。町長の責任で決定すべきものならば、町長が責任を負わねばならない。第三者委員会など必要ない。まさに2階立ての家の中に中二階をつくるようなものだと反対討論をした、結局私一人が反対となった。
(私の考え)今回起きた職員の金銭不祥事との関係で、このような条例を町長は出したが、やるべきことは綱紀粛正、その一点のみ。私の知る過去の栄町の2人の町長は職員の不祥事に悩まされていた。ほとんどの職員は善人だろうが、一人でもこのような悪がいると、信頼関係を壊してしまう。でもそれが人の世であり、組織だ。問題が起きたときにどのように対応するかが政治家に問われている。 

議案3栄町国民健康保険条例の一部を改正する条例 
 自民党政権下で決まった条例変更で、栄町も政府のお達しで変更を余儀なくされている。出産一時金が38万円から42万円に引き上げられる。 全員賛成

議案4財産の譲与
 酒直台自治会の土地が法人化によって無償譲渡となった。           全員賛成

議案5〜10平成21年度栄町補正予算 下部の表を参照。              全員賛成

 



認定第1〜6号平成20年度栄 町一般会計歳入歳出決算認定           一般会計は賛成多数

                                      他の特別会計は全員賛成
                                       

 

(解説)昨年から政府では財政健全化の指針づくりを始めた。実質赤字はない。これを政府は健全段階にある結果という。連結実質赤字比率とは特別会計まで含めた決算額で赤字とはなっていない。これも健全段階と評価することになる。実質公債費比率は平成19年度から比較すると0.3%回復して、早期健全化基準が25%なので、当然健全化段階にあるという。将来負担比率は平成19年度から18.2%も良くなっている。早期健全化基準の350%未満から比べると完全に健全化である。

(コメント)金を使わず、借金を減らし、過去のしわ寄せを町民に負担させているからこのような数値になるのである。数値を追えば健全化というのも釈然としない。

請願1〜2号教育関係2件                          全員賛成可決

千葉県で不正経理5年で30億円 使途不明金は1億超 県の内部調査で判明
 架空に物品を発注し公金をだまし取る「預け」など県職員が関与した不正経理の総額が、過去5年間で推計約30億円に上ることが7日、県の内部調査で分かった。このうち使途不明金は推計約1億1千万円に上っており、不正経理は知事部局や県教委、県企業庁などほぼすべての部署で見つかった。県総務課行政改革推進室では「不正は組織的に行われたと言われても否定できない」としている。
 県は2003年度から07年度までの計約8万件の伝票を調査したところ、事務用品を購入したと偽り業者に公金を渡し、裏金をプールする「預け」と呼ばれる手口や、契約した物品とは異なる別の物品を業者に納入させる「差し替え」と呼ばれる不正が、数多く見つかった。 職員が個人的に流用した疑いがある「使途不明金」には、業者から購入した図書券の使途が分からなかったものなどがあった。 2008年10月23日会計検査院が12道府県の不正経理を指摘した問題で、対象外だったが、堂本暁子知事(当時)は不正経理の有無を県独自に調べる考えを表明。

県の30億円不正経理 森田知事「絶対許さない」
 県職員による5年間で推計約30億円もの不正経理が発覚したことを受け、森田健作知事は8日、県庁1階ロビーで記者団に対し「森田県政はこうしたことは絶対許さない。本当に県民の皆さま申し訳ありませんでした」と関与した職員を厳正に処分する方針を示し、県民に陳謝した。
 今回の調査対象は2003年度から07年度までの5年間で、森田知事は「私が就任してから(不正経理の)うわさを聞き、全庁を挙げて調査しようと指示した」と説明した。ただ、30億円もの不正経理に「こんな数字が出てくるとは。しかも、何に使ったか分からないのが1億円を超えている。何を考えているのか」と県職員に対し憤った。(千葉日報抜粋)

あとがき
 今夏は、日本の政治が自民党政治から民主党政治に変化した。選挙のたびに変革とか新しい風とか候補者は言うが変革は有権者のみが行使できる特権だ。しかし有権者は選んだ責任、見守る忍耐も持っていなければならない。政権交代で社会の浄化がすすむとよい。