2006年3月26日発行 発行部数8760部

平成18年3月定例議会開催(3月7日〜22日)

栄町見聞録120号の表はここをクリックして下さい。 栄町見聞録120号裏

  1. 平成18年度当初予算の可決  予算審査特別委員会委員長報告
  2. 議員定数及び議員報酬等調査検討特別委員会委員長報告可決 委員長報告書(最終)議会報告
  3. (感想)今回の議会は今までで一番議会らしい議会
  • 平成18年度の一般会計予算は62億円  昨年比3.7億円アップ
  • 借金残高110億円から10億円を返すが、6.7億円(栄中校舎改造費3.4億円)を新規に借りる。

 今年度の予算執行が決定した。町長は議会が議会議決しなければ予算執行できません。議員全員で組織する予算特別委員会で、3日間を費やし、執行部は当初予算の説明を行った。その後、予備の時間を12日間も設けて予算を議員各員が審査した。結果左表の予算が可決した。

 今回の議会で一番評価できるのは、非常に丁寧に議案審査をする時間を設けたこと。委員会ごとに条例審査も行い、実りある会議をした事だと思う。反面、このように時間を費やしても、議決の際には、今までの長時間審査を無に帰するような反対討論をする人もいた。

職員給与引下で白熱

 一般職員の給与の引下げに反対する討論4名(松島、戸田、藤崎、藤村)、引下げに賛成する討論3名(野田、秋山、山田)と白熱した賛否討論が続いた。

 反対討論は松島議員が口火を切った。給与を下げるのは職員の志気の低下に繋がる、更に川崎町長の行政運営の破たん、公共財産を違法に近い方法で売却、財政破たんを回避するための職員の給与引き下げは許さない。などと、厳しい反対討論を展開。他の反対討論も同じような内容であった。

 私の賛成討論は「平均4.8%の給与の引下げは人事院勧告に基づくもので、公務員給与は民間準拠、国公準拠が基本方針である以上、栄町だけが勧告を無視できない。町長の行政運営とは関係ない。3月7日から2週間もかけて特別委員会で審議した後に賛成し、(共産党戸田議員だけが特別委員会でも反対)、予算の三分の一を占める人件費に関係する核心の部分に審議後に反対を唱えるのは、今までの審議調査をないがしろにすることになる」と反対討論に対して疑問符をつけた形で賛成討論を行った。

 結果は反対6人(松島、藤村、戸田、岡田、藤崎、葛生)賛成はその他11人で可決となった。

(感想) 引上げの時は人事院勧告に賛成し、引下げの時は反対というのは道理が通らない。

議会で決めてることって何?

4月2日(日曜日)午前10時30分より野田泰博の議会報告懇談会を開催

ふれあいプラザ大会議室 気楽にお越し下さい。栄町をどのような町にするのか皆で考えましょう。

 

栄町一般会計平成18年度予算の特徴 予算審査特別委員会報告書

(簡単に言うと)「貯金もなくなった。栄町を倒産させないための非常事態宣言を伴う予算編成」

 3月定例議会に先立ち川崎町長は組織の改編のための臨時議会を開催した。町長就任後3年目に入り、平成12年頃から悪化の一途をたどる財政危機阻止の為の組織改編とのこと。

 左表は経常収支比率の推移である。通常70〜80%が健全財政と言われるが、栄町はすでに90%を超えている。この数値が高いと弾力性がないことになる。

行政改革宣言

 今年一月、町は行政改革宣言を行った。財政調整基金(本来10億円あるべき貯金)が底をつき、いよいよ財政が瀬戸際の様相を呈してきたために行われたと見て良い。財政調整基金がなくなるというのは、前町長の時に無理をしすぎたためだ。

 財政調整基金を周辺市町村はどの程度持っているのだろうか。

 平成15年度末で見ると本埜村で5億2千万円、印旛村で7億3千万円、酒々井町5億4千万円、富里市で10億1千万円、佐倉市で24億7千万円、成田市で28億1千万円、栄町は1億1千万円・・・栄町では平成16年末に基金がなくなった。このような状況で作られた予算であった。

成田空港周辺市町村首長の連絡協議会に栄町長に入会の打診

成田市合併

 今年の3月27日に成田市は下総と大栄町と合併し、新成田市としてスタートします。3月議会中に川崎町長に成田空港周辺町村連絡協議会に入らないかと打診があったとのこと。川崎さんは快諾。今後は成田空港周辺都市としての立場で、共通の問題解決に足並みをそろえていくとのこと。

 この協議会は昭和53年から活動している会。このメンバーを見ると、以前の合併推進市町村のメンバーだ。

 成田空港が開港しても、栄町は長年成田空港反対を掲げてきた町。この協議会に、いつまでも空港反対を唱える町をメンバーにしようという声が出なかったのは容易に推測できる。川崎町長は成田市との合併を掲げて町長になった方。この協議会のメンバーになるのも、合併協議への一歩となるのではないだろうか。3月22日議会が終了した後、議長が全員協議会を招集。その席上、川崎町長から議員全員にお願いがあった。成田空港周辺市町村議会連絡協議会にアプローチして栄町議会も空港周辺他の市町村議員と協力しあって欲しいと。松島議員を除く16名が挙手で賛同。いよいよ栄町議会も、成田空港周辺議会と交流が始まる。

 

私の一般質問

 「組織再編と行政改革が福祉政策に与える影響とは」と題しまして、「今回の組織再編と進行中の行財政改革が町民福祉にもたらす影響とは何か。自治体の究極の目的である住民福祉からみた、組織再編と行財政改革を検証して欲しい。」つまり、組織再編と行財政改革は住民福祉にどのようにつながっているのかということです。

 民間企業の経営的発想を取り入れて、行政の質の向上を図るというが、民間の経営的発想なるものが、果たして行政の質の向上につながるかは、はなはだ疑問。姉歯問題などでも分かるように、民間の経営的発想を取り入れると危険になる場合もある。官から民という合い言葉もあるが、官でやるべきことをしないで民に任せても、福祉行政はなりたたない。

 国民健康保険加入者でみると平成5年を百とすると平成17年は150、国民健康保険加入者給付でみると平成5年を百とすると120、老齢基礎年金額は百から470、簡易マザースホーム利用者数は平成10年を百とすると140。世帯保護状況は平成10年を百とすると150、身体障害者手帳数でみると平成10年を百とすると平成16年には120。など福祉の充実に伴い、福祉への需要や費やされる費用は確実に上っています。

 ここで具体的に福祉の現場を訪問して、まだまだ行政の対応の不足が感じられる場面についてお聞きしてみたいです。

 (ふれあいプラザ2階にある「アップル」について具体的に質問) 

 「栄町の行政経営改革」それは、全職員が情報を共有し、様々な創意工夫により安定した公共サービスの提供を確保しつつ、《町民が安心して信頼できる役場》を作り上げること。と高らかに唱っているが、ことアップルを見る限り、住民サービスからはほど遠い事業になりつつあると思われる。

検討すべき8項目

  1.  子供の安全のために2階にあるアップルを1階に移すべき。
  2.  現在の一カ所のドアしかないので、2カ所のドアにすべき。
  3.  空調は調整できるようにすべき。
  4.  一日2人シフトを組むべき。
  5.  子供のおもちゃや雑誌や月刊誌の充実をはかるべき。
  6.  おもちゃや備品の消毒をすべき。
  7.  乳飲み子への授乳設備を完備すべき。
  8.  布鎌公民館の電話撤去を止めるべき、またふれプラの内部電話も充実すべき。

 時間を作ってトイレ掃除をするような職員がいるならば、職員の専従をアップルに置くべきと考える。栄町の行政経営改革と全職員が情報を共有し、様々な創意工夫により安定した公共サービスの提供を確保しつつ、町民が安心して信頼できるアップルを作り上げることです。

(回答への感想)

 役場は組織改編をして健康と福祉を充実させるために努力する。今回の組織改編は財政危機を乗り切るためでもあり、健康と福祉を充実させるためでもある。少子高齢化対策として、健康福祉を更に充実していくことを約束。特に検討すべき8項目については早急に改善するとのこと。

あとがき

 今まで14年も議会にでてきたが、今回ほど内容が充実していたことはなかった。ただ残念なのは相変わらず、一日二時間の会議にみられるようにだらだら議会だ。一般質問は10名。他の市町村ならば2日で終わるところ、5日もかけている。昼休は1時間半。暫時休憩は15分の休憩。あまりにもゆったりし過ぎ。民間には考えられない会議の運営だ。でも今回は会議の中身は非常に充実していた。行政側の回答が非常に簡潔になったのは評価。