栄町見聞録第112号 2004年12月26日発行

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『議員報酬削減、議会経費見直し、議員定数削減の協議を開始する決議をしてほしい旨の住民の請願』

は採択されなかった。岩井議員と私が紹介議員

(住民請願は採択されなかったが、お茶をにごす趣旨採択となった)

 

(結果)請願は採択されませんでした。しかし、「趣旨採択」という議会会議規則にはない方法がとられました。

 この方法は住民の請願は分ったが、その通りには採択しませんというやり方。何となく採択したように見せかけるやり方。通常予算を伴う請願などの時、反対できないが住民の趣旨だけは理解したという時に「趣旨採択」で逃げる時のやり方。請願者達はこのようなやり方に怒っていました。

 

趣旨採択(議会用語辞典より抜粋)

 請願に対する議会の意思決定は、理論的には採択か不採択の2種類しかない。しかし議会としては、請願の願意については十分に理解できるが、当該地方公共団体の財政事情等から当分の間は願意を実現することが不可能である場合等に、便宜的に「趣旨には賛成である」という意味の議決をすることがある。その趣旨のみ取り上げるというから「趣旨採択」と呼んでいるが、どちらかというと採択に近い。-中略- 

[注意点] 請願について、実務上「趣旨採択」という議決が行なわれるが、不採択とすることによって請願者等に与える影響を配慮してのことと考えられる。このような配慮は請願なるが故にでてくるもので、議案には考えられないことである。しかし、「趣旨採択」は、あくまで便宜的な処理方法であって、乱用してはならない。このようなあいまいな方法をとらないとするなら、採択または不採択とすればよい。

[趣旨採択に反対]住民請願をそのまま採択せよと主張 :

  野田、岩井2人のみ

[趣旨採択に賛成]住民請願をそのまま採択しないが趣旨だけは採択すると主張 :

  松島、藤村、葛生、岡田、大野、染谷、大澤、藤崎、秋山、山田、高萩、金島、小林、湯浅、戸田 議員ら15名

 請願が趣旨採択となって議会が終了した後に、数名の議員から「請願紹介議員の野田さんは趣旨採択に反対したから、請願には反対したのと同じだ」と言われました。住民請願を趣旨採択というやり方でまやかした議員は趣旨採択の意味を全く理解していないのだ。私は何度も趣旨採択(上記の議会用語辞典)を説明したにも拘らず、このようなことを平気で言う議員がいることが情けなかった。ある議員は議場前の廊下の住民の前でこのような事を言ったものだから、そばにいた住民が怒りだし、何も分かっていないのはあなた方趣旨採択に賛成した議員だと食ってかかる町民もいた。

 最終的には請願報告の後の質疑と討論の論戦の中で議員報酬削減、議会経費見直し、議員定数削減を話し合うと数名の議員が話したので、多分、協議は開始されるはず。

(感想)議会議員が同僚に辞職勧告決議を何度も出したり、監査を否決したり、また国の外交問題などを取り上げたりすることには熱心だが、町民の願いを聞き入れない議会に腹を立てている。栄町は来年にも赤字債権団体に陥る可能性があるのに、栄町の未来の事をもっと議論して欲しいという願いから、町民はこのような請願をあげてきたのです。

請願5 議員報酬削減、議会経費見直し、議員定数削減のための協議開始決議という住民請願は、住民の請願書を議決することなく、趣旨採択を行った。紹介議員の岩井議員と私は、住民請願を審議するように説得したが、議会運営委員の「趣旨採択」を他の議員は受け入れてしまった。住民の請願は通らなかった。趣旨だけが通った。

12月定例議会雑感

 過去3回否決されている監査委員選任議案は12月議案として出される予定になっていた。委員会で、川崎町長は金島議員を監査で否決する議員達の理由は監査を否決する理由にはならないと語った。しかし、今一度再考するとして提出を中断した。

 また9月議会でも出された秋山議員への辞職勧告決議が今度は葛生、大野議員が再提出。決議を出す人たちも辞職は任意としながらも、辞めるまで決議を出すと言うやり方はあまりにも偏執狂的だ。辞めるのは本人の意思だと言いつつ、辞めるまで追い詰めるのは人間のすることではない。議員が辞職するのは本人が辞職すると決した時、叉は禁固刑の時だけだ。議会は町民の請願を趣旨採択でごまかしたり、個人のいざこざを議会に持ち込み、いつまでも尾を引く、このような辞職勧告などをすることが今の栄町民を怒らせる事が分らないのだろうか。

 以前の大野町長のやり方を評価する議員達が何としても、新町長の川崎さんの足を引っ張ろうとするやり方は町民を彼らの思惑と反対の方向に導いていくことに気がついていない。

 川崎さんの選任義務の一つ「議員からの監査」を否定する根拠は金島さんが、秋山議員の事件時に「たった7千円」と言ったからだという。しかしその言葉の次ぎに金島さんは「たった7千円で人間関係を壊すものではない」というような意味を言ったと記憶している。それを違った解釈をして、金島さんを監査に選ばないという議員達は、私を懲罰にかけた時のように、言葉の切れ端のみを取り上げて、言葉を違う意味にでっち上げているようにしか思えない。

 

議会はだらだら議会(12月7日〜22日)

 議会には今まで課長クラスの職員は皆出席していた。しかし議会がだらだらと長引くにつれて課長クラスは出なくなった。最後は公室長一人のみの出席。一日2時間しか会議をせずにただ日数だけを費やして、議員は頑張っているなどというポーズを見せるだけでは町民は支持しない。議会改革で日当も削ったと胸をはっても、時間だけを費やし、議員辞職勧告とか、外交問題を取り上げて、長々と大演説しても個人的趣味を議会で満喫しているだけだ。会議規則には会議時間は午前10時から5時を原則とするとある。午後2時から午後4時までやって、毎日続けることが時間をかけた議会というポーズにはうんざりする。新潟中越地震にボランティアとして出かけたと得意になって新聞を発行した後に、公費支出を要求するのに通じている。ポーズだけ。(裏参照)

栄町の財政状況から見てどうなる町の将来

町税は(町民の税金)

平成12年度30億円

平成13年度29億円

平成14年度28億円

平成15年度27億円

平成16年度26億円と下がってます。

 11月のドラムの手帳に衝撃的な栄町の財政状況が掲載された。歳入が減って歳出が変わらなければ経営は難しくなります。財政悪化の直接的な原因は税収入が悪化しているからです。長引く不況と、20年前に移り住んできたサラリーマン層が次々と現役を引退し始めたのです。

 

交付税は(国からの援助金)

平成12年度25億円

平成13年度23億円

平成14年度23億円

平成15年度23億円

平成16年度18億円と下がってます。

財政調整基金残(貯金)

平成11年度5億円

平成12年度6億円

平成13年度4億円

平成14年度3億円

平成15年度1億円と下がってます。

借金は相変わらず112億円です。

 この数値が意味することは過去の責任者達が「入」が減少しても、穴埋めで貯金を使い果たし、「出」を減じなかったという意味です。

 

借金112億円の分析(下表参照)

 過去25年間で町づくりのために169億円もの借金をしました。平成15年3月末には112円の借金残です。平成15年度には元金8億円と利子分3億円を返しました。しかし残念ながら借金総額は相変わらずで112億円。25年間に57億円を返したのですから、112億円を返却するには単純計算だと49年間かかる計算となります。この数値からいろいろなものが見えてきます。しかし、この借金は町のインフラ整備に使ったものですから、町民一人当りの純資産は県内5位と高いのです。負債を増やし、資産も増やした町であると言って良いでしょう。これからの町づくりは当分借金を減らす努力が必要です。これができれば、成田市などの優良市と胸を張って合併できるはずです。そのように導くのが町長や議員の仕事です。

覚えていますか?昨年十月の栄町見聞録に下表を記載。

 栄町は一発勝負型。投資が多く、債務も多い。借金地獄になるといわれる型。多くの自治体はV字直線を描くが、その谷はあまり深くない方がよい。国からの補助がなければ破産団体に急激に陥る恐れがある町。今それが場合によっては現実のものとなろうとしています。

 

(私の提言)これから大至急、栄町のやること

@借金減少。まずは議員の報酬削減。定数削減。Aその先に成田市との合併がある。

 平成15年度には人件費が町の予算の31%を超える状況になってきました。今後は早急に人件費を削減しなければ町の経営は成り立ちません。人件費の削減は職員や議員の数を減らす方法か、一人当りの給与や報酬を減らすか、どちらかです。

 議会議員の経費は下表のとおりですが、共済費まで含めると人件費として7700万円ほどです。それに経費として3800万円ほどかかっています。合計1億2千万円の経費が議会だけで発生しています。個別にみると、議長は年間490万円、副議長は410万円、委員長は400万円、普通の議員は380万円となっています。議員が率先して報酬の見直しをしろと住民が請願をあげるのも当然です。

平成16年12月21日朝日新聞 合併見送った2町村の議員、ボーナス全額カット 和歌山

 合併を拒んで単独行政をめざす和歌山県の2つの町村議会が、12月議会で年2回の期末手当の全額カットを決めた。いずれも議員提案で、「合併をとりやめたことで一層財政は苦しくなるのに、議会だけ圏外ではいられない」としている。総務省は、議員の期末手当全額カットは「聞いたことがない」という。

 太地町議会(定数14)は20日、期末手当廃止を可決した。05年度から実施し、年間で850万円の節約。同町は「単独では財政的に将来行き詰まる」として、03年から隣の那智勝浦町と合併協議を進めていた。しかし今年6月、住民アンケートで合併反対が過半数を占めたため、白紙に戻し、町長の給与削減などを進めてきた。

 北山村議会(定数7)は15日、期末手当の休止を可決した。1月からの実施で年間480万円の節約。同村は新宮市、熊野川町と合併協議を進めていたが、医療体制などを巡って折り合わずに離脱。村では官民合同委員会を作り、「地域の生き残り策」を検討中だ。

議員発議・東金市では議員定数削減 12月定例議会で議員発議で定数削減を行った。4人減。

白井市では議員の定数削減の協議を12月から始めた。

●私の一般質問

 「消えてしまった?成田市との合併!」という情報を流した議員たちの成田市合併への理解に対して町長は合併実現の公約をどのように果たすのか明確にしてほしい。

(要旨)10月31日に非常に衝撃的な議員発刊の情報紙が町民に配布された。内容は町長の合併への姿勢を疑い、町長の合併への取り組みに対する不信感の羅列であった。町民が欲する成田市への合併を実現させるには、町長は今後、どのような舵取りをして、どのように公表していくのか。

川崎町長談 「合併は消えていない。そのような情報は流した議員達の勘違い。今まで、何度となく私は合併への取り組み方を議場で話してきました。今は成田市の一市二町(成田市、下総町、大栄町)の合併が成功するように見守り、その後、栄町の合併を進めるように手はずを整える準備をしてます。」

●北朝鮮への経済制裁について

 松島議員、小林議員、湯浅議員が出した国への意見書には私は賛成しかねた。私は経済制裁が良い手段かどうか検証できない。新聞情報だけで、町民を代表した意見書を国にあげることには躊躇した。北朝鮮への単独の経済制裁が、どのような効力と影響をもたらすか私には分らない。6カ国協議をしているとのことですが、どの国も日本の北朝鮮への経済制裁に難色を示していると聞く。そもそも経済制裁や経済封鎖は今までの歴史からみると、戦争に発展するひとつの曲り角になってきた。松島議員の説明は、北朝鮮の首領は日本のトロが好きだからそれを封鎖しろとか、日本の化粧品が好きだからそれを封鎖しろとか説明していましたが、そんなことが議会での意見書説明になること事体が理解できなかった。北朝鮮のことを話す大演説にはうんざりする。議会議員は戦争を起こす事を決議してしまう人でもあり、また戦争を回避できる人でもある。私は戦争を回避する側に回りたい。この経済制裁が正しいかどうかの決め手が見つからなかったので賛成しなかった。

●新潟中越地震へのボランティア(一部議員と消防団員の報告について)

 12月14日の委員会で松島議員が質問しました。また白石消防長よりお聞きした事は次のとおりです。

日時: 11月14日夜0時出発

    11月15日夜9時帰着(議員は早く終了したので別行動で帰着)

参加: 消防団員21人、議員5人 事務局6人、計32人

使用車両: 42人乗りバス 1台、福祉協議会ワゴン車1台・道具運搬、議員個人車1台(議員5人+運転手)

経費: バスとワゴン車 燃料は公費、高速代金は無料(事前申請)

食事代: 個人負担(3千円・一人)

(12月14日の委員会にて)松島議員の質問と消防長の話し

(松島議員)消防団長名でもって文書が出されているのはボランティアでも半ば公的な団の行事。参加した消防団諸君は食費として一人3000円実費。手当てとして公的な費用で補填する考えはないのか。

(白石消防長)出張扱いだが、費用弁償はでない。公務災害の対象にはならない。自己管理で行ってもらった。出張扱いにはしたが、旅費はでない。ボランティア先から正式な要請があれば公務となる。

(松島議員)理解できない。

(私の感想)ボランティアを町民に公表した後に公費の補填を質問するのはおかしい。ボランティアは楽しくなくてはいけないと言った議員が新聞を作った。楽しんできたなら、ボランティアをしましたなどという新聞など出すべきでない。新聞につづく公費補填の要求で新潟中越地震へのボランティアは自己宣伝の場と化したようだ。真面目に取組んだ人には気の毒だ。

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