栄町見聞録第110号 2004年6月27日発行

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今議会最大の焦点

6月定例議会・新町長の川崎さんの組織変更案  一人の反対討論、七人の賛成討論 

 藤村委員長報告を覆して本会議で可決

 川崎さんが町長になって最初の試練が6月定例議会でした。今までの大野流町政を川崎流に変更する際、どれだけ抵抗があって、それにどのように対処して、川崎流を議会に認めさせることができるか、それが今議会の一番の見どころであった。一般質問も一番最後に松島議員が登場し、緊張した質問が飛び出した。両者とも緊張したやり取りの中でぎりぎりの問答を展開し、非常に面白かった。最後に「川崎町長の牙城を崩せなかった」と認めた結末でした。傍聴者も過去一番多い議会で、通算で百三名もの傍聴者があった。

 

川崎さんの所信演説一部要約

(これは私の感覚で受け止めた要約です。詳細は議会議事録で御覧下さい)

 施政方針は町民の目線で町民の満足度を向上させるための施策を展開する。町民ニーズを把握して要望に応える運営をする。昨年度の決算見込みでは栄町財政は財政指数は向上するものの硬直化はまだ続く。

 住民サービスの充実。行政のスリム化、行財政改革を進める。町民視点での改善。行政指導型から脱却する方針。町民と行政のパートナーシップを確立する。土曜開庁、町民の要望から役場担当課の名称を変更する。子供達が地域の財産とする地域社会を構築。

 合併は最重要課題。成田市との話合いを積極的に進める。第2栄橋の先線の確立。など首長としてやらねばならないことをすべて網羅した施政方針を話した。補正予算は現状を精査してから9月議会で出す。

(川崎町長の施政演説全文・ドラムの手帳よりスキャンしました)

議案1 栄町監査委員の選任 鈴木武雄氏(民間代表)(賛成多数)

 通常、町長選任の人事案件は質問とか、賛否の討論を抜きにして決ることにしていました。松島議員は今迄のやり方に異議を申し出て、突如質問をし、反対討論を行った。

(松島議員の異義、反対討論要旨)

 鈴木氏は昔役場職員だった。違法ではないが、元役場職員が監査をすれば甘くなる可能性がある。

(私の賛成討論の根底)

 松島氏の異議、反対討論は3人以上の監査が必要な場合の大きな自治体が対象の場合。

(反対)松島、藤村、藤崎

(賛成)岡田、大澤、葛生、大野 、染谷、高萩、小林、秋山、山田 金島、岩井、湯浅、戸田、野田

議案2 栄町監査委員の選任

金島秀夫議員(議会代表)(否決)

 既に臨時議会で議長が裁決で否決したので再度、町長が案件として出した。(前4年間は石井議員が大野町長より選任されていた)。本人は議場から退出しなければならない。賛成反対は8対8で同数となり、議長が裁決権行使を行使し「現状維持の法則」と戦前の古い法則を持ち出して否決) 

(反対)松島、藤村、藤崎、岡田、大澤、葛生、大野、染谷、

(賛成)高萩、小林、秋山、山田 岩井、湯浅、戸田、野田

(否決の裁決)石井議長

議案3 栄町固定資産評価審査委員会委員の選任について

鈴木勉氏(脇川)(全員賛成)

議案4 栄町教育委員任命 

高見洋一氏(安食)(全員賛成)

議案5 栄町行政組織条例(賛成多数)

(解説)川崎町政の船出となるための組織改変 。この案件は総務企画常任委員会(藤村委員長、松島、石井、大澤、野田、岡田の6議員)に付託。

川崎町長執行部の方針:名称や担当部署がわかりづらいとの町民の声を重用視した。職員からも同じ意見があった。

委員会での議論:

(松島議員の主張)事業部制の良し悪しを精査せず、前町長時代の事業部制を廃止するのはおかしい。名称だけを変えればいい。大野町長は2年もかけて行革審でじっくり変更したが、川崎町長は就任3ヶ月で行革審にもかけずに変更するのは性急だ。

(大澤議員の主張)町長公室は成田では廃止した。合併したがっている栄町が町長公室をつくるのはおかしい。

(私の主張)大野町長と行革審が2

年もかけて作った組織にしては、町民ばかりでなく、役場職員も事業部制を理解していない。ベテランの松島議員ですら、2年たってようやく分かってきたと発言している。町民は役場玄関で数十秒で自分がどこにいけばいいのか理解しなければならない。組織変更後1年経った職員へのアンケート調査で88%の職員がコミュニケーションが悪くなったと言っている。そんな組織を温存すべきでない。

(兄弟が危篤との知らせがあったので私は2日目の委員会には欠席)

委員会で私が感じた雰囲気

 川崎新町長が町民の付託を得た事をまだ認めないという雰囲気だった。これから川崎さんは苦労するだろうなと思った。

前代未聞の討論:1名の反対討論、7名の賛成討論

 委員会で否決された町長原案は藤村委員長の説明後、本議会で賛否が問われた。反対討論は松島議員一人であったのに対して、賛成討論は新人の小林、岩井、湯浅議員が次々と賛成討論を開始。金島、戸田、野田、山田と続いた。結局7人の賛成討論があった。

(感想)昔の組織を守ろうとする動きと新しい町長のやり方を認めようとする動きのぶつかり合いだった。2年もかけて作り上げた体制が分りにくければ、町民は否定する。町民に分かりやすくするには町民の声を聴けばよい。

(反対)松島、藤村、藤崎、岡田、大澤、染谷(6人)

(賛成)大野、葛生、高萩、小林、秋山、山田 岩井、湯浅、戸田、金島、野田(11人)

 結局、川崎案は可決した。

議案6 行政組織の改編に伴う関係条例の整理に関する条例(全員賛成)

 栄町職員定数を202人から197人に、消防職員定数を50人から55人に変更。

議案7 栄町職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部を改正する条例(全員賛成)

議案8 栄町簡易マザーズホームの設置及び管理条例の一部改正について(全員賛成)

議案9 栄町予防接種健康被害調査委員会設置条例の改正(全員賛成)

その他議案:印旛利根川水防事務組合議員選挙

 岡田正市氏、秋山誠氏、北島千久氏

報告1 繰越明許費繰越は2249万5千円(矢口地区道路改良工事)を平成16年度に繰り越す。

報告2 繰越明許費繰越は451万5千円を平成16年度に繰り越す。(終末処理場設備更新詳細設計業務委託)

松島議員の一般質問問答(抜粋要約)

 補正予算が出ない事を批判。安食駅前の放置を批判。行政のスリム化は詭弁。大野町長は意欲や能力のない職員は不要だといって改革を断行、それに比べ川崎町長は詭弁だ。町長車を使わないと言いつつも他の公用車を使うのは公約違反、詭弁だ。

質問は5つ。

1栄町の自立の条件とは何か。

2合併は法定期限内可能か。

3住民投票はいつやる。

4成田市長からの回答は。

5合併推進室とは。

 町長回答

1経常経費93%の意味を知っているでしょう。9年目の議員ならば分るでしょう(拍手が沸き上がった)。

2成田市は1市2町でやる。

3しかるべき時期にする。

4任意協議会設置は成田市長より回答あると信じる。

5新人を除く13人の議員は成田市との合併で全員が成田市との合併任意協議会を要望していた。また要望書をいくらだしても回答がなければ合併を進めるているとは言えない。回答は必ず貰う。協力してほしい。

議長がウルトラC的発言を許し、提出されたものとは何

藤村議員よりの要望書と調査依頼書

 

新人議員(岩井議員)に噛みついたベテラン議員(藤村議員)

 議案審議も終わりいよいよ一般質問に移ろうとした時、藤村議員より左記の要望書と調査依頼書が議場で上程された。

 藤村議員が紹介議員になった『義務教育費国庫負担制度の堅持に関する意見書』の請願審査中、教育民生委員会(委員長は高萩議員)は恣意的で、威圧を加えられた。また、新人の岩井議員の発言がベテランの藤村議員を侮辱した。だから委員会については調査をし、新人の岩井議員には懲罰と同じような謝罪を議長に要求。

 このような議長への議場での直訴は全くのイレギュラー。藤村議員は今迄何度も懲罰を発議していた、いわば懲罰動議のベテラン議員。議長が勝手に懲罰と同じような処置など出来るわけがない。

私のリアクション

 藤村議員が議長に直訴した要望書と調査依頼書を議長はどのような権限と理由でこのようなイレギュラーな発言を認めたのか質問した。

 議長は藤村議員の発言を議員必携に記されている発言ではないと認めた上で、議長の権限だけで藤村議員の提出した2通の書類を受理し、それを議場で読み上げさせたのだ。松島議員は議長の議場整理権と横から解説。議場が何も荒れていないのに議場整理権とは一体何だろうか。

(議員の議場においての発言は制約がある。要望書や調査依頼書ならば議場で議事を中断させてまでして提出するものではない。また議長もその場で受理してそれを議会事務局員に読み上げさせるものではない)

1要望書 岩井議員への懲罰を求める内容

 新人議員だから懲罰は求めないと言いつつ、内容は発言の撤回と謝罪を議長に行う事を要望している。これは懲罰そのものだ。懲罰動議を何度も出している藤村議員ならばとっくに知っているはず。委員会や議会で侮辱を受けたと感じた時から3日以内に懲罰動議を出さねば無効となる。今回は6日も経っている。懲罰は求めないとしながらも、議長の権威を利用して、新人議員の発言の撤回と謝罪を求めるなどベテラン議員ならではのウルトラC的議長との連携プレイ。結局、議長預かりとなった。議長は少しだけだが賢いやり方をした。議長が懲罰にもあたる謝罪を勝手に求めることは出来るわけが無い。

 新人議員に噛みつくベテラン議員の姿は新人を立派に見えるように演出したベテラン議員の配慮と考えれば角が立たない。とにかく滑稽だった。

2調査依頼書について

 教育民生常任委員会の調査の結果、何ら問題ないと結論を出し、本議会で報告した。

私が見た問題点

 紹介議員としての役目は無事請願を通す事だ。審議した委員全員が賛成したので、紹介議員としての役目は果たしたはず。それを新人議員から侮辱されたと最初の議会で議長に要望書を出したり、委員会審議が恣意的として委員会審議に文句を言うのは議運の委員長としてもう少し考えて欲しかった。個人的なことで少しぐらい不愉快なことがあっても紹介した請願が松島議員を除く16人で可決したならそれで良しとすべき。問題は何故藤村議員が侮辱されたと感じたかである。何故松島議員が反対したかだ。

 今回、藤村議員が紹介した『義務教育費国庫負担制度の堅持に関する意見書』の請願は、9ヶ月前、藤村議員が請願賛同者として出した教育基本法改正の請願とは全く相反するもの。

 藤村議員が委員会で説明していたのを聴いていた。藤村議員は昨年の請願には賛同して賛同議員になった。賛同議員は百%賛成でなくても、八十%賛成でもよい。あれはあれ、これはこれ、今回は内容で紹介議員になったと説明。

 前回は教育基本法改正、とりわけ10条の改正をすべきだと主張したことに賛同している。今回の義務教育費国庫負担制度の堅持の背景は、現行の教育基本法があるるからこそ国庫負担を堅持するという考えが出てくる。栄町議会はわずか9ヶ月で正反対の意見書を国に上げて良いのか。そこを委員の方は問題にしていた。だから藤村議員に質問していたのだ。

 栄町議会が国に提出した意見書は藤村議員個人の思想信条の話ではない。もしも委員会で個人的なことと感じたならば、藤村議員はべらべらしゃべることはなかった。それをしゃべるだけしゃべってから、議長に侮辱されたとか恣意的だとか。9ヶ月前と正反対の意見書を出す事は栄町議会としての見識が問われること。

 国の三位一体改革でどんどん教育が侵食される。地方議会が国に物申さねば教育行政はもっと悪くなる。それを藤村議員は個人的な感情を犠牲にしてまで、皆に賛成してもらったと思えば賛成してくれた委員達に感謝すらしても、文句は言えないはずだと思う。

 右のような衝撃的な記事が23日朝刊に出た。さっそく53歳の元町議の家の前の外灯なるものを見に行った。

 高さ1メートルぐらいの直径15センチほどの外灯2本があった。そのカバーだけをを盗んで何になるのだろうか。何故、外灯のカバーだけを盗んだのか、何故、議員であって商工会の会長が7千円の件で逮捕まで追い込まれたのか。何故、事前に当人同士話合いができなかったのか。私たちの知らないところに何かがあるような気がする。

 逮捕とは証拠隠滅の恐れがある者、また逃亡を企てる者に対して警察が行う処置だ。逮捕後に自供があって、起訴されて、裁判に入る。この事件は通常の理解を超えることばかりだ。事件の真相を知らねばならない。

 昨年の助役の私の家への無言電話、私の家の玄関前への生ゴミ、油まみれの自動車部品ポイ捨て事件、また学習塾への落書き事件、あまりにも多くの事件がある。

お知らせ

1 裁判の件

 栄町及び大野元町長、藤崎元助役、栄町議会、松島元議運委員長、藤村議員、大澤議員等を訴えた裁判はいよいよ9月3日に最初の公判が開始されます。 原告 野田泰博

2 小林、野田議員による6月議会報告会

 

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