野田泰博君に対する懲罰動議 平成11年3月11日

発議者 松島一夫、菅井稔、大野真

 次の理由により、野田泰博君に懲罰を科されたいので、地方自治法第135条第2項及び栄町議会会議規則第110条第1項の規定により動議を提出します。

            記

理由 平成11年第1回栄町議会定例会(第3日)本会議において、野田泰博議員の一般質問中、議長が栄町議会会議規則第54条第2項の規定により行った注意に対する野田泰博議員の言動は、地方自治法第129条第1項に定める議長の議場の秩序維持権の侵害に当たるものであり、ここに野田泰博議員に対し、懲罰を要求するものである。

 

(弁明)

 私は今回の懲罰動議の内容を調べましたところ、私の一般質問の最中に、中断させようとした、病欠の篠崎議長に代わって議長を務めた後藤副議長に対し「妨害」という言葉を使用したことは認めます。そしてその言葉は不適切な言葉と考えます。

 しかしながら懲罰動議の理由にある地方自治法第129条第1項の条文でみるかぎり、議長の言う議場の秩序維持権の侵害に当るとは思いません。地方自治法第129条第1項には「仏地方公共団体の議会の会議中この法律又は会議規則に違反しその他議場の秩序を乱す議員があるときは、議長は、これを制止し、又は、発言を取り消させ、その命令に従わないときは、その日の会議が終わるまで発言を禁止し、又は議場の外に退去させることができる。」とあります。もしも私が秩序を乱していたならば、議長は制止し、発言を取り消し、その命令に従わないときと、その日の会議の終了まで発言を禁止し、議場の外に退去させるべきでした。

 議長、後藤副議長議長代行は私に対し何等そのような事を命ぜず、そのまま一般質問を続行させました。これはこの地方自治法第129条第1項の秩序維持権に侵害には当たりません。

 従ってこの懲罰動議の理由は不当な要求であり、決して容認できるものではありません。妨害したという地方自治法第129条第1項にある秩序維持権の侵害の理由というのは了承致しません。

(申立)

 昨日、私の一般質問が終了した後、篠崎正議長に代わって議長を務めた後藤副議長から議長室に呼ばれ、貴方の質問の際、質問が外れているように感じたのでそのように言った、決して妨害したのではない、と言われました。

 その言葉を聞いた時、最初はまだ質問が始まっていない段階で、そして質問に入る前になぜこのような質問をすることになったかの前段階の話で、前段階で静止される理由はない、と反論。其の後の私の話を聞いたら分かるでしょう。と言うと、それは後で分かった、と後藤副議長には分かって貰えました。

 貴方もいっこく者かもしれないが、俺もいっこく者だと言っていました。

 後藤副議長は「妨害などするつもりもないし、それは分かって下さいよ。」というので、私は分かりました。と答えました。彼は分かって貰えればいいのですよ。と言い、私も分かればよいのですね。更に何かありますか、と聞くと、いや分かってもらえればよいだけです。と言って、その場は極めて和やかに別れました。その間約5分。

 この懲罰動議がもしも、分かったと言って、和やかに別れた後に、後藤副議長が何かの理由でこの懲罰動議の発議者、または懲罰動議を出すか否かの不法な秘密会で後藤副議長も賛同しているならば、私と分かったといって別れた時の笑顔は何であったのか分からなくなりました。

 まるで、グリム童話の赤づきんちゃんの家の扉を開けさせようとしたオオカミみたいなもの、心を開かせて、懲罰にかけるなどとは姑息者のすることです。栄町のいっこく者とはまるで、米倉庫に「検査ですよ」と鍵を開けさせ、ごっそり米をもって言ってしまうような姑息者のことですか。男がいったん分かりあえたならば、それを裏切る行為は情けないとしかいいようがない。                          以上

 

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